※2017年10月更新しました。
正式リリースされているSkyrimSEの日本語版を利用して英語版を日本語化する。
今回、こういった記事を編集する原因は、
この2つの記事へのアクセスが多いことから。この2つの記事は、正式なSkyrimSE日本語版からデータを抽出するのではなく、Skyrim無印からデータを抽出することになるので、あまり良い方法ではない。そこで、今回の記事で正式な日本語化記事にしておきたいと思った。
内容としては、
このWikiを参照している。
①公式日本語版をダウンロード、データをどこかにバックアップする。
僕は物理的に、つまりハードディスクを分けて利用しているので、そこに放り込む。
フォルダ名をjpなどにすればわかり易い。
以下、このバックアップからデータを取り出し、公式英語版に上書きするので、くれぐれも消したり上書きしないように。
②公式英語版をダウンロードする。
Steamのゲームタイトルを右クリック、プロパティから言語を選ぶ。英語を選ぶと、自動的にダウンロードが開始される。
(Wikiには、一度公式日本語版を消した方がいいと書いているが、私はModを多用しているので、消さずにした。それでも円滑に進んだので、おそらく消さなくてよいかと思われる)
もう一度同じ画面を立ち上げ、ゲームキャッシュの整合性を確認する。
Steamのタイトルはダウンロードが基本だけれど、データが多すぎるとどうしても、欠損や破損が生じる。そこで、整合性でデータの整理整頓と照合をしておかないとダメです。
③一度公式英語版を立ち上げる。
ちゃんと立ち上がればOK。
④公式日本語版からのデータ吸出しとコピペ
公式日本語版から必要なデータを吸い出して、日本語化する。
現行Bsaファイルからデータを吸い出せるツールはいくつかある。
BSA Browser (with .BA2 support) at Skyrim Special Edition Nexus - Mods and Community
今回はこれを使ってみる。
※ツールの使い方は上記ページでまとめました。
吸い出すファイルには主に2系統あり、1つはInterface系、もう1つはStrings系となる。
まず、interface系を取り出してみよう。
〇interface系ファイル
保存しておいた、公式日本語版のゲームフォルダの、Dataフォルダに「Skyrim - Patch.bsa」というのがある。ここから、以下のファイルを取り出す。
book.swf
fontconfig.txt
fonts_en.swf
translate_japanese.txt(ファイル名のjapaneseをenglishに変更)
この4つを任意のフォルダに放り込んでおく。できれば、interfaceフォルダを作って、そこにまとめて保存しておくほうがよい。
interfaceフォルダはゲームフォルダのDataフォルダにそのまま放り込む。
〇Strings系ファイル
現在のSkyrim日本語化では、Stringsファイルを自分で翻訳しなければならなくなった。
最新版のStringsファイルを翻訳しないと意味がないので、現在のゲームフォルダ(公式英語版)から、Stringsファイルを取り出す。
同じPatchファイルに格納されているので、左画面のstringsをクリックすると、右画面に一覧が出る。ここでenglishファイルをすべて取り出す。
Stringsファイルには、都合5種類あって、
update
dawnguard
hearthfire
dragonborn
がある。それぞれに、strings、dlstrings、ilstringsファイルがあり、都合15個ある。
これで都合15個。これをすべて、sseTranslatorで日本語化して使うのだけれど、やり方が難しい、ややこしいという人は、以下の僕のやり方を参考にしてください。
以下、僕のやり方。
僕の場合、まずデスクトップに「最新版Strings」というフォルダを作っておく。
その中に、4つのフォルダを作っておく。
こんな感じ。
取り出した英語版のStringsファイルは、すべて「公式英語版Strings」フォルダに放り込んでおく。
次に、公式日本語版Stringsを同じPatchファイルから取り出しておく。「Skyrim_japanese.strings」などの15個のことです。
これを、「公式日本語版Strings」フォルダに放り込む。
この2つのフォルダ、都合30個のファイルを、一度「strings」フォルダにコピーして放り込む。
sseTranslatorを起動して、ツールタブから「オプション」>「言語と辞書」を開き、
.¥Stringsフォルダとあるところをクリックし、作成したstringsフォルダを指定する。すると、これを基準にして今後、sseTranslatorは最新版のStringsファイルから自動翻訳をしてくれることになる。
次に、英語版Stringsファイルを翻訳する。
sseTranslatorを起動して、「ファイル」>「Stringsファイルを開く」を選択、保存しておいた「公式英語版Strings」フォルダからそれぞれ取り出す。
Stringsファイルは、strings、dlstrings、ilstringsファイルでワンセットになっているので、skyrim、update、dawnguard、hearthfire、dragonbornそれぞれのstringsファイルを指定すれば、自動的にdlstrings、ilstringsファイルが読み込まれる。
sseTranslatorで読み込むと、自動翻訳してくれるので、修正したい人は修正してもらい、めんどくさい人はそのまま「ファイル」>「STRINGSファイルを別名で保存」を選択。ファイル名は変えずそのまま保存すれば、自動的にSkyrim_japanese.stringsというファイル名になって保存される。その際、保存先として指定するのが、「English→japanese」フォルダだ。
こうして半ば自作的に作られたjapaneseファイル15個だが、このままでは意味がない。
japaneseの部分をすべてEnglishに変更しておく。
中身が日本語化されたStringsファイルを、なぜEnglishファイルにするのかというのは、いろんなサイトでくどいくらい説明されているので詳しい説明は割愛する。要するに、Skyrimの実行ファイルに英語と誤解させて日本語を読み込ませるということだ。
最後に、翻訳した「English→japanese」フォルダをまとめて、新しく「strings」フォルダを作って放り込み、これをゲームフォルダのDataフォルダに放り込む。
なお、sseTranslatorについて詳しくは
こちらで。
もう1つ、これはお好みの選択になるけれど、キャラクタの話す言葉を日本語にするか英語にするか、ということになる。
日本語がいい場合は、保存しておいた公式日本語版から「Skyrim - Voices_ja0.bsa」を取り出し、「ja0」を「en0」にリネームしてゲームフォルダに放り込む。もちろん、上書きになる。
僕は、日本語音声と英語音声を行き来しているので、両方一応保管しています。
⑤立ち上げてみる。
システム系のインターフェースは引き続き英語表記。これは致し方ない。右下、ゲーム内時間などが日本語化されているから大丈夫。
あと、左下のバージョンも最新版になっている。
僕も最初のころはそうだったけれど、日本語化する以上、徹底的に日本語化したい、と思う人が多い。例えば少しでも英語表記が残っていると嫌だとか、よくわからないとか。でも、公式英語版を日本語化するというのは、最新版SkyrimSEを遊ぶための裏技のようなものだから、ある程度は我慢が必要。
プレイしている中で、例えばクエスト一覧が英語化されているとか、そういうことがあれば、それは殆どがModの影響です。私がやった中では、システムのインターフェースは英語のままだったけれど、これは簡単な英語表記なので問題ないと思います。
以上が公式リリース版の日本語化方法。