日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

Twitterのプロフィールを初めて更新した。

画像をいつまでもSkyrimとFallout4ばっかりだったので、今回は『一遍上人伝絵巻』から。

元々、大学時代に歴史学研究を志していたこともあって、この絵巻には強い思い入れがあります。

一遍上人といえば「踊念仏」。

この場面は、絵巻のなかでもクライマックス、京都市屋道場で弟子と共に踊り狂う一遍上人です。

踊念仏は踊りながら念仏を唱えることで、今風にいえば「トランス状態」に入っていく儀式みたいですね。当時の布教活動には、こうした演出面を強化したものも多く、また、たとえ日本が世界的にみても識字率の高い地域だったにせよ、説法を行うよりもより安易で分かり易い仏教哲学の布教を行う上では、こうした演出が効果的だったと思います。

一遍上人の絵伝で最も注目されているのが、市場での場面です。

福岡の市、現在の岡山県長船町福岡にあった市場で、あまりに栄えていたので、後年黒田官兵衛が北九州の城下町に同じ名前を付けたほどでした。

ここに、一遍上人に挑みかかる武士三人が描かれているのですが、一人、酒を飲んでいる武士がいます。その人の絵は書き換えられていて、元々は弓箭を帯びていた、つまり戦闘態勢にあったのですが、なぜか酒を飲む姿に変えられている。ここから、市場には平和の理論があって、市場に武装して入ることは許されなかったはずだ、という理解が為されています。本当のところは分かりません。もしかしたら、一遍上人にむけて弓箭を携える武士を描くことが、信者にとって不敬にあたるから、かもしれませんしね。

いずれにせよ、この時代の絵巻には古文書で知ることのできない風俗や通念を読み解くことが出来るので、いくら眺めていても飽きません。

 

なんとなく、昔のことを思い返しながら、扉絵を変えてみました。

Nexus Modsのページのみかた

NexusModsはベセスダゲーム系Modの主だった(というかほとんど独占的な)ページ。

当然ながら全部英語ページなので、苦手意識が強いですよね。

ゴールデンウィークという名の自粛引きこもり週間の前に、本来ならばアップしたかったのですが、中の人がゴールデンウィークもStayHomeもなかったので、作る時間がなかったです。

ということで、いまさらです。

 

題材は、最近再インストールした、

www.nexusmods.com

です。

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Modの名前の下。

Endorsementsは支持、推薦する人の数。

Unique DLsはユニークダウンロード数。実際のダウンロード人数と考えていい。
Total DLsはそのまま。バージョンアップの度に再ダウンロードしますから、ユニークダウンロード数×バージョンアップ回数までは想定できるよね。
Total viewsはページを見た回数。
VersionはModのバージョン。
 
薄紫背景の白文字のところ。
ADD MEDIAはユーザーが画像などを追加するときの機能。
TRACKを押すと、ログインしているユーザー名でトラックしていることになる。
ENDORSEは推薦・支持する。
VOTEはいわば「月間Mod賞」みたいなものにランキングする上での投票。
その右はDownloadの選択。VORTEXかMANUALを選べる。
 

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画像欄の下。すでに選択されているTAGに加えて、新たに加えるTAGをユーザーが選べる。
次。
DESCRIPTIONは概要。MODページの概要。
FILESはダウンロードページです。
IMAGESはイメージ。画像が貼られています。
VIDEOSは同じ。
DOCSはドキュメント。DESCRIPTIONの中でも、読むべき個所が貼られている。
POSTSはいわば、ユーザーとMods作者の意見交換の場所ね。バージョンによっての不具合や問題点があると、たいていユーザーからPOSTがある。よく作者から回答のPOSTがあるけれど、場合によっては他のユーザーが作者に代わって回答したりする。「いいからDESCRIPTIONを読めよ!」という罵声を浴びる場合もある。
BUGSはバグ履歴。作者が投稿する場合もあれば、ユーザーもある。
LOGSはバージョンアップの度に内容を作者が投稿する場合がある。
STATSは統計なんだけれど、押した方がはやい。グラフで様々なデータが統計としてアップされる。
 

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DESCRIPTIONの内容。
ABOUT THIS MOD以下に、作者記述によるMod解説文が書かれる。結構重要。
「makes more stuff growable with hearthfire homes. dont like that? here chew on this jarrin root i grew....」
ハースフィアで追加された家で、元々より多くの作物を育てられます。苦手?さて、これから私が育てたジャリンの根を噛もうかと…なかなか、面白い解説文。
 
Requirementsは必要となる、あるいはこのModが必要となるModの一覧。
このModに限って言えば、前提となる必須Modはないそうです。
逆に、このModを必要としているMod一覧には、都合5個見られます。
そのうち、Food and Drink に関してはそのModの「Extended」バージョンでのみ必要となります。それ以外は、パッチですね。Beyond Skyrimでは要するに、ブルーマでのこのModの適用のためのパッチとなります。
 

Nests

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次のPermissions and creditsはそのまま。Mod作者によるThanks Toのようなもの。SSEのModだと、多くはSkyrimでのModをSE用にアップロードする際、原作者の許可を得て他のユーザーが行われることが多い。実はFalloutシリーズでもこれは多い。原作者をたどれない場合もあるみたいだけれど。

 

Donation Points systemについては、

www.gamespark.jpこちらを。

次の「this is~」は、原作者numberland氏のModをコンバートしただけです。僕は自分で育てたニルンルートが好きなんだよね、と謙遜気味に書かれてる。

「I AM NOT THE ORIGINAL~」は僕がこのオリジナル作者じゃない、と再度。

 

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INSTALLATIONはインストール。

モッドマネージャーでの導入か、ダウンロードしたデータをDATAフォルダに入れてください、とあります。

「COMPATIBILITY: 」からの記述。このModはハースフィアやレイクビュー邸などに追加されるModと互換性がある。ただし、必ずそのModの後に読み込ませること。

 

ABOUT THE MODは飛ばします。

「Since many of these~」は、ハースフィアで追加される邸宅の、建設現場にある宝箱にすべての種が3つずつ入っているとのこと。

「Simple Version~」はシンプルバージョンを追加したけれど、新しい種類の種は追加せず、ただ、育てるだけというバージョンの説明。

 

「This mod~」はSkyrimSEEditでクリーンにしています、という説明。

 

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育てられる材料の説明。元々のゲームでの種。次に新しいメッシュ。ジャリンの根がありますな(ニチャア

DLCドラゴンボーンの種。

Nestsは巣。あれ、このModで巣で作れる卵あるのか?

次。原作者の方からのコメント。

 

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バージョン情報。
最新の1.5の説明文は興味深い。単なるバージョンアップではなく、新しいESPなので、既存のパッチは不要ですよ、とある。これでパッチだけ残してしまうと、不具合がたいてい出ます。また、日本語化する際にパッチ側がたいてい後で読み込まれるので、パッチ対象の名詞だけが英語になったりします。
 
こんなところですかね。
別にネイティブじゃなくてもわかる内容になっています。Google先生に頼りながら、一度簡単なものから読んでみましょう。
 

 

スカイリムの北限が不毛ではなかった可能性について

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ウインターホールド周辺のノルド遺跡などを見て回ると、奇妙なことに気づく。

一枚目の写真。マンモスがドゥーマーに襲撃されている。ところが、襲撃されている最中に凍結してしまったような様子だ。

例えば、スカイリムのウィンターホールドを襲った大崩壊の余波かな?と推測される可能性もあるけれど、大崩壊は第4紀122年。ドゥーマーの消滅は第1紀で、まったく時期が合わない。

二枚目の写真も同様。古代ノルドの遺跡。明らかに建造されたあと、崩壊しつつ凍結を迎えている。逆に言えば、遺跡内に浸透した海水などの水分が、凍結によって徐々に肥大化したことで、古代ノルド遺跡が崩壊しつつある、という経過が読み取れる。

 

おそらく、スカイリム北部は元々、寒冷地であってもせいぜいヘリヤーケンくらいの、薄い雪が積もる程度だったんだろう。第1紀、この周辺ではマンモスを追って、ドゥーマーが駆ける大地だった。古代ノルドの遺跡もそびえ立っていた。

 

マンモスが急速に凍結したことを考えると、この地域に突如として何らかの気候変動が起きた。襲撃されたマンモスはそのまま凍結され、ドゥーマーも消滅した。もしかしたら?ドゥーマーが消滅したレッドマウンテンの戦い直後、チャイマーがダンマー化し、レッドマウンテンが噴火し、大きな気候変動が起きた。

もしかしたら、このマンモスは、その最中にドゥーマーの狩りに追い立てられていて、その最中にレッドマウンテンが噴火したのかもしれない。

 

すくなくとも、当初スカイリム北部は比較的温暖な地域だった。

人為的(?)な、急激かつ大きな気候変動によって寒冷地化した。

レッドマウンテンの噴火という出来事が、仮にスカイリムに何らかの気候変動を与えていたと仮定するならば、第4紀初頭の「赤い年」のレッドマウンテン噴火も、ウィンターホールドの寒冷化を促進してしまったのではないか。

ちなみに、ロンドンの位置は北緯51度線、日本周辺だと樺太になる。中学校の授業で学んだ通り、ロンドンがなぜ温暖なのかといえば、季節風。温暖な風がブリテン全域に流れ込むから、樺太と同じ緯度でも温暖で、穀倉地帯もある。

スカイリムでも、同じ緯度のソリチュードとウィンターホールドはかなり景色が異なる。さらに南のウィンドヘルムはやはり、寒冷地だ。おそらく、ソリチュードには季節風が届いているのだろう。

季節風は元々、ウィンドヘルムやウィンターホールドにも届いていた。ところが、レッドマウンテンの噴火で風が南遷した。

等々、想像を膨らませる遺跡の風景である。

 

 

オールナイトニッポン

物流企業に勤めています。

トラックに乗ったり、事務仕事したり、営業に出たり、色々しながら何年も、そこそこ大きな物流拠点で働いています。

ドライバーは、たいてい人付き合いが苦手な人が多いので、お客さんと戦ったりすることがあります。

接客業をやっていた経験から、こういう「炎上案件」が出た場合、どんな理由があってもそちらに行かなければなりません。しかも、鎮火するまでドライバーとして回らないと、お客さんのご機嫌が治りません。

物流センターのたいていは、24時間稼働です。

昔のトラックは、AMラジオしか娯楽はありませんでした。今はスマホやらタブレットやら、ラジオもワイドFM搭載トラックが増えていますね。ちなみに、大半のトラックにはカーナビはありません。だから、ほとんどのドライバーはいまだに地図を持ち歩くか、タブレットのカーナビです。少なくとも、うちと取引のあるトラックはそうです。

もう、ずいぶん昔になるかなあ。

納品を終えて帰るトラックで、何気なく、日ごろは付けないAMラジオを聞いてみようと思った。

年末、年の瀬だった。そうそう。

とたんに、ガラガラ声が叫んでいる。

「おかむらぁ、それだからダッメなぁんだよ、おめぇはよぉ!」

出川さんや!

続けて、岡村さんの声。

「なんや、お前、何年も嫁抱いてないんやろ!」

「俺はぁいいんだよぉ、お前のことを話してんだろうがよぉ!」

「もうやめなはれ、もうやめなはれ」

矢部さんや!

びっくりした。ナイナイのふたりって、こんな深夜にラジオしてんねや!

それ以来、仕事の日はトラックや営業車で、無い日は家でオールナイトニッポン(ANN)を聞くようになった。

聴いているうちに、岡村さんの「下衆い」部分と、矢部さんの「けっこうまとも」な部分が分かってきた。日ごろ、テレビで見る二人と違って、ラジオは二人の本質的な部分をえぐり出していた。岡村さんは天然ボケが多いこと、矢部さんはそれに時々、本気で唖然としていることも、ラジオを聴いているとわかった。

矢部さんが今の奥様と付き合うようになってから(ラジオでは「ビックハットさん」)、発言の方向性というか、なにか変わっていった。それに対して、岡村さんのあまりに幼稚で子供じみた発言が、聴いている方が赤くなるほどだった。二人の間で、精神年齢というのか、人生に対する考え方、人に対する考え方が変わっていっている。そういう、火花というか、確執というか、そういうものが聞いていて痛々しかった。実際、時々戦っていた。まあ、ラジオなのでお互い自制していたけれど。ラジオじゃなかったら殴り合いになっていたんだろうな。

 

岡村さんが「頭ぱっかーん」になって、テレビとラジオで復帰したとき、矢部さんは燃え尽きてしまった。聴いていて、それが痛いほどわかった。いつか、矢部さんがラジオから消えてしまうんじゃないか、と危惧するほど、二人の温度差を感じた。復帰回は泣いた。何度も聞いたけれど、泣いたなあ。こんなに泣けるラジオは生まれて初めてだった。また、出川さんの味もよかった。テレビでは出川さんが嫌いだったけれど、ラジオで一気に好きになった。

 

矢部さんがラジオから身を引いたとき、ラジオでのナイナイは熟成されすぎていて、もうこれ以上進む道がないような状況の時だった。少なくとも、僕にはそう感じられた。以来、岡村さんはヘビーリスナーでさえ、たじろぐほどの猪突猛進を始めた。音楽祭を開催したり、トークはストッパーの効かない暴走特急みたいだった。だから、いつかこういう炎上を引き起こす危険性を伴っていたんだ。でも、聴いているとき、僕は、一人になったから必死なんだろうな、「負けてたまるか」という気持ち、相方に裏切られたような気持ちなんだろうな、その気持ちの反発で暴走しているんだろうな、と思っていた。そもそも、いちリスナーに過ぎない自分には、それを止めることもできないのだ。

 

最近は、正直、昔の「ナイナイのANN」に比べて聴いていて、何か痛いというか、きついというか、そんな感じがあって岡村さんのANNを聴いていなかった。後で思ったけれど、これが矢部さんのいう「注意する人がいない」状態だったんだろうな。「いや、岡村さん、その企画はあかんと思うよ」「岡村さん、そのトークはあかんわ」という本当の「ツッコミ」が不在だったんだろうな。

 

今回の件で、突然岡村さんの人間性を批判したりする人がいる。でも、ヘビーリスナーなら岡村さんの人間性に、どこか奇妙なところがあることは誰でも知っているから、その批判は響かない。

それに、いつから岡村さんは聖人君主のように扱われているんだろう、と思った。そりゃ、チコちゃんの番組に出てるじゃないか、と言われるけれど、ヘビーリスナーからすれば、あの番組で岡村さんは学んでいる側、つまり視聴者の立場で参加しているようにしか見えない。岡村さん自身、「まあ、僕みたいなチンピラ芸人、なぁーんにもわかってませんから」というように、若くして成功した芸人さんである分、社会性が得られていない。たぶん、社会人としては小学生レベルなのだ。だって、40代になって初めて旅行チケットを予約したり、新幹線チケットを買ったとラジオで自慢するような人ですよ?そういう人が、問題発言することは織り込み済みで、むしろ、そういう人にフリートークさせている制作側にこそ問題がある。ある程度、手綱をもつ人が必要なんだけれど、岡村さんの人間性を攻撃する人は、そういうところが理解できていないような気がする。

 

もちろん、だからといって岡村さんの今回の発言内容が正当化されるわけじゃないけれど、批判している人には、

「じゃあお前、ナイナイのANNから聞いてみたんか?全問題発言リストアップしてみろよ?そもそも、そんなチンピラ芸人の岡村さんがNHKに出てること自体、大河に重要な役で出てること自体、ヘビーリスナーにしてみれば奇跡やねんで?」

と言いたい。

フォースウォーン

forswornはforswearの過去分詞です。forswearは「誓って否定する」という意味合いです。これを過去分詞にすれば、「誓って否定してきた」というようなニュアンスかと思います。いってみれば、フォースウォーンたちは現状を受け入れてきた、というノルドの主張に対して、これを誓って否定してきたということになる。

 

elderscrolls.fandom.com

ここでは、フォースウォーンとマルカルス、ノルドのウルフリック・ストームクロークの三つ巴の戦いの頃、自発的にか多発的にかは不明だが、彼らがフォースウォーンという呼び名を受け入れてきたとある。実は、最近の名称なんですね。

 

では、フォースウォーンとは何者か。

話は彼らの拠点、リーチの形成にさかのぼります。

スカイリムの西端、リーチ。首府たるマルカルスはドゥーマーの古代都市を再利用されており、三方を険しい山に囲まれた天然の要塞となっている。

ドゥーマーが突如、姿を消したのち、破竹の勢いでタムリエル各地に進出するノルドたちは、当然ながらリーチを支配した。実際、マルカルスよりもさらに奥まったところまで、古代ノルドの遺跡が点在している。

ところが、リーチは地勢上、隣接するハイロックとの浅からぬ因縁がある。

いわゆるリーチ人「リーチメン」と呼ばれる種族は、ハイロックの主たるブレトンの分派で形成されている。ブレトンは人間とエルフの混血であり、本来ならばハイロックに分布するべきブレトンの、いわば異端的な人々がリーチに移り住み、本拠地とした。だから、彼らはブレトンなんだけれども「リーチメン」として、リーチの原住人とされる。

 

よく勘違いされるが、このリーチメンの中でも、古代からの文化と宗教を継承し、ノルドたちの支配を受け入れない分派ともいえる存在が「フォースウォーン」であって、リーチメン全体がフォースウォーンなのではない。マルカルスの労働者階級は非常に困窮した生活を送っているが、身なりや宗教文化はすっかり、ノルド文化を受け入れている。彼らはリーチメンの穏健派。

一方、これを徹底して受け入れず、古代から続くリーチメン本来の文化や宗教を守り伝えているのが「フォースウォーン」。だから、彼らは自分たち以外の種族を認めない。リーチはフォースウォーンの支配する土地なので、他の種族が入ってくることを認めないのだ。

 

シロディールの帝国がオブリビオン動乱(TES4)によって支配力を弛緩させていく中で、その根幹ともいうべきノルドの支配力も低下していく。中でも、大戦にはスカイリム中から文字通り根こそぎ動員によってシロディールや帝都での戦闘に駆り出されたこともあり、スカイリムの支配が大きく揺らいでいた。

リーチメンの強硬派ともいうべきフォースウォーンはこの機会を見逃さなかった。彼らは一斉蜂起し、リーチを奪還した。

しかし、その支配は長く続かなかった。帝都で捕虜となり、その後釈放されたウルフリック・ストームクロークが志願兵たちを引き連れてマルカルスを奪還した。

まあ、フォースウォーンの身なりを見てれば、このあたりは理解できる。マルカルスの人々にとっても、「もう第4紀だぜ?なのにあんな恰好の連中を?」と思うのも無理ないし、彼らの支持をフォースウォーンが得られるとは到底思えない。

こうして、フォースウォーンはリーチ各地に潜伏し、ゲリラ戦を開始する。ノルド政権である現マルカルスの首長に対して散発的な抵抗をし、彼らの支配を動揺させて、再び一斉蜂起の機会を狙っている。ということになる。

もちろん、今は穏健派のリーチメンたちも、ノルドとの対立関係が成立すれば、フォースウォーンに身を投じることだってあるだろう。そういう、非常に微妙な政治情勢にあるのがリーチなのだ。

講評:X4: Foundations

store.steampowered.com

X4の紹介記事をいくつか書きました。

現在、やっと3.1までバージョンが上がり、かなりビジュアル的にも、AI的にも進化しています。

ただ、ちょっと残念なところが多すぎる。

 

このゲームの詳しい方は言われるまでもないと思いますが、基本的にこの世界ではやることは自由です。海賊になる、交易商人になる、軍人になる、自らの帝国を建設する。しかし、基本的にAIがアレなので、やりごたえはありません。なんだか、淡々としています。パッサパサやなこのビスケット、みたいな感じです。味わいに深みも驚きもなく、なにやら、マインクラフトの世界でお城を建設しているような、AIとの鬩ぎあいを期待するのは間違いです。

 

いずれにせよ、お金が必要になります。敵対勢力も相応の軍事力を有していますので、少なくとも空母艦隊を編成できるまで、じっとこらえて交易などをしなければ艦船もそろいません。

そこで、交易船を買って自動交易させたり、自分で交易するわけですが、いずれにせよ、ここにも「深み」がないんですね。例えば某大航海時代ゲームだと、「コショウをヨーロッパに持ち込めば一攫千金」という、ゲーム制作側もプレイヤーも承知の歴史的事実があり、それにのっとって、近場の交易で立身出世、大海に乗り出すという流れです。でも、X4の世界では多くのステーション周辺に衛星を設置して情報を収集、その時々に生じる交易のチャンスを見極めて調達、交易するわけですが、これが期待するほど味わいというか、感動が全くない。まるで、エクセル上の交易履歴を見ているような、機械的でたんぱくなんですよね。だから、交易商としてこの世界を漂うという遊び方は、あまりできない(というかやっても面白くない)。

 

一定の勢力を構築するまでは意外に簡単です。

しかし、そこからまた「?」が続きます。

例えば、Xeonという全勢力の敵がいます。彼らは定期的に、ワープゲートを使って浸食してきます。その周辺が自分の雇用している交易船の、交易路だったとします。

普通、Xeonという強大な軍事力が徘徊しているならば、交易船は避けますよね?逃げたり、違うルートを探したり、あるいは違うルートをプレイヤーが指示できますよね?X4は出来ないんです。ただ、地図上の、自分の交易船がXeon艦隊に吶喊して、瞬殺するのを見届けることしかできないんです。もはや、AIがアレ、というより、AIじゃないんじゃない?これ?という次元です。

艦隊を率いて敵対勢力を駆逐するため出撃したときも、そうです。

空母を護衛するために駆逐艦を備えます。戦闘地域に突入します。自分も必死になってフリゲート艦で戦っていると、駆逐艦が撃沈している。なんでだ?と見返してみると、まともに戦っていない。敵対戦力に袋叩きにされるがままになっている。どうも、空母護衛しかしません!という構図らしい。いや、仮にAIなら、死なないように抗戦しろよ、とツッコみたくなる。

基本的に、X4のAIはアレを通り越して、AIじゃなくて数十年前の自動運転技術レベルなんじゃないかと思わざるを得ない。

 

バージョンアップによって、ビジュアルは刷新といってもいいレベルで良くなりました。だから、自分の編成した勢力、艦隊には愛着ができます。だからこそ、ゲーム根幹のAIのアレっぷりに、怒りを覚え、呆れてしまう。ゲームプレイヤーとして、「のめりこむ」瞬間にゲーム側に冷や水を浴びせかけられているような、え、それ制作側の努力でなんとかなるレベルじゃないの?という点が多すぎて、残念ならない。

 

ということで、今はSkyrimに戻ってきました。

手動でのMod削除方法

唐突ですが、手動でModを削除する方法です。

たぶん、これまではModマネージャー経由でのアンインストールとか削除しか書いていないと思う(未確認)。

個人的に、SkyrimSEをやり直していて、削除する必要があるModがあった。Vortexで削除することが出来たけれど、そういえば手動削除方法を書いてなかったなあ、と思って。

 

Modにはいくつか種類というか、構造パターンがあります。

一つは、パッケージ化されたMod。これは導入も削除も簡単。パッケージを削除すればいいから。

もう一つが厄介で、アンパッケージ状態で導入するもの。

二つを説明します。

 

方法は、

①Modの構造を確認する。

②該当ファイルやフォルダを削除する。

の2段階で行います。やってみましょう。

 

まずこのModで見てみます。

 

www.nexusmods.com

nexusに入ってから、

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マニュアルでダウンロードしてみてください。

解凍すると、

 

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このModの構造は、パッケージファイル二つと、SKSE用フォルダが一つ。readmesは無視してください。

ゲームインストールフォルダのDataフォルダに、パッケージされたファイル(Campfire.bsa Campfire.esm)の二つを探します。そのまま削除。次にSKSE用ファイル。同じくフォルダを開きながら、まったく同じファイルを削除します。

原則として、現在配布されているModは「付け足し形式」です。既存のファイルを書き換えたり追加する場合は、例えばiniファイルをこう書き換えろとか、そういう記述があります。ですから、該当ファイルを探して削除して、他のModが動かないということはまず、ありません(そこまでModマネージャーは優れていない)。

これはとても簡単ですね。

 

www.nexusmods.com

次に好例なので「ApachiiSkyHair SSE」です。

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もう、わけわかんねえな。

大まかにみると、DataフォルダにMeshsとTexturesの2つのフォルダがあります。これはバニラの状態だと、まずありません。Mod用のフォルダですね。

このModは各種族に様々な髪形を導入するModなので、テクスチャとメッシュがそれぞれ、髪形ごとに種族ごとに必要なので、そういうファイル構造になっているわけです。

ですから、このModを削除するときは、傍らにこの解凍したフォルダを見ながら、一つずつしらみつぶしに削除します。残ると厄介なことになりますので、Modマネージャーのほうが簡便ですね。

 

原則として、Modは実行ファイルともいうべきbsaやesmファイルがなければ機能しません。ただ、メッシュやテクスチャは、ゲームファイルを読み込むうえで最後に読み込まれます。ということは、Mod自体が機能しなくても、余計なメッシュやテクスチャを読み込んでしまうと、髪形が変になったりする、ということですね。

僕も何度か経験しましたが、プレイヤー用の家や農地を設置するModの場合、完全に削除しないとぽっかり穴が開いてしまったり、草や花が宙に浮くという奇妙な現象が発生したりします。完全な削除というのは、Modマネージャーでの削除のほうが適切な気がします。