TESでのソウルジェム/魂石について
魂石とエンチャントについては、一度わかるとすんなり理解できるのだが、それまではさっぱりわかりにくい。
OblivionもSkyrimも、魂石とエンチャントの関係性はほぼ一緒だ。
魂石を介して、武器や防具に魔法効果をもたらすのがエンチャント。公式日本語版でいう「付呪」となる。
用いる魂石に応じて、武器の効果持続時間や効果の量が変わる。もっとも小さい魂石を用いると、サーベルなどでは数振りで効果を失う。大きな魂石を用いると、しばらく効果は持続する。
一度付呪した防具は効果が永続するが、武器は漸減し、補充しなければならない。基本的には同じ大きさの魂が入った魂石を用いる。
魂石の大きさは、封じ込める魂の大きさで異なる。Skyrimでは巨人、Oblivionではリッチの強化版などが、極大魂石といって、もっとも大きな効果をもたらす。カニやネズミはどちらでも極小魂石で、補充にもエンチャントにもあまり効果がない。もちろん、ないよりましだけれど。
人間は極大魂石だが、Oblivionのスタート時点で、これらを司る魔術師ギルドではこれを禁じている。人間を封じ込められる魂石は「黒魂石」(ブラック・ソウルジェム)といって、死霊術師にしか作り方が分からない。おそらく、ハンニバルのようなアークメイジならば知っているのだろうが、魔術師ギルドでは禁制であり、作れば即犯罪者扱いとなる。
魂石に魂を封じ込めるには、対象となる魂(生きている対象)に魂縛(ソウル・トラップ)をあらかじめかける。所定の時間内に相手を殺害すれば、魂が所定の魂石に封じ込められる。
エンチャントするとき、魂石を用いるのだが、もちいた魂石は消失する。つまり、魂はこの時点で消滅するわけだ。
Oblivion時点では、黒魂石を持っている時点で犯罪者扱いを受ける。ところが、Skyrimでは魔術師ギルドも崩壊していることもあってか、大量に持ってドラゴン退治をするドヴァキンが散見される。中には、死霊術師を見ると黒魂石を奪うために、嬉々として攻撃するドヴァキンも確認されている。
Oblivionでは黒魂石の作り方が明示されるクエストがある。しかし、Skyrimではない。おそらく、大戦前後を挟んで、膨大な黒魂石がシロディールなどから流出したのだろう。そういう脳内補完をすれば、OblivionからSkyrimの格差を理解できる。