日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

shadow hide you から Eyes open,walk with the shadows

f:id:speakeir:20170302143425j:plain

 

 

Oblivion時、盗賊ギルド間の合言葉は「Shadow hide you」。影とともにあらんことを。

そして、この意味を単なる「闇」から、ナイチンゲールたちの霊魂の集合体に変換して、Skyrimでは「Walk with shadows」になる。Shadowsと、複数形になっているところが面白い。

Oblivionでは闇を味方につけて、闇とともに現れ消える、という印象だったのが、Skyrimでは闇が自分たちを助けてくれる、と解しているわけだ。

 

ノクターナルはこうした、Shadowsを率いるデイドラとして、エバーグロームを介して世界をつなげる。盗賊ギルドのメンバーは、ノクターナルと影たちの庇護なくしては、単なる山賊に過ぎなくなる。盗賊ギルドが盗賊ギルドたるゆえんは、まさにノクターナルとナイチンゲール、そして「影たち」の存在なくして語れないのだ。

盗賊ギルド

Oblivionの盗賊ギルドは、どこかアメリカ映画のCIAに似ていて、神出鬼没だった印象がある。中でも、グレイ・フォックスの呼び出しでブルーマの民家に入るときは、国の諜報員みたいだな、と感動した覚えがある。

 

一方、Skyrimの盗賊ギルドは明確な根城と、政治的な庇護者と、利害関係が明瞭に存在している。

 

ところで、盗賊ギルドクエストを進めていると、「八大神にかけて!」と叫ぶキャラクターを見る。そのたびに違和感を感じる。Skyrimでは九大神か八大神かで内紛があるわけで、案外八大神を受容する層も多いんだなあ、てか、思ったより内乱って大規模じゃねえな、と思う。

 

前々から、一度登場人物を調べておきたかったので、偶然できた時間にやってしまおう。

 

 

f:id:speakeir:20170227125958j:plain

ギルドマスター メルセル・フレイ

elderscrolls.wikia.com

FO4でも出てきた、「マーサー」。レイル・ロードの隠れ家がマーサーの隠れ家ですな。このマーサー。

種族はブレトン。前マスター・ガルスの下、カーリアとともに三人衆(ナイチンゲール)の一員だった。ブレトンだったんだな。その割には魔法使わないね。

ついでに、この二人のことも。

elderscrolls.wikia.com

ガルス・デジデニウス。ローマ人をモデルにしているインペリアル種族。今は亡き人。すごいインテリで、スノーエルフの言葉で日記を書いているというし、知り合いはエルフばっかりだからてっきり、エルフと思っていました。

 

elderscrolls.wikia.com

カーリア。ダンマー、つまりダークエルフ。バレンジア女王もそうだったけど、この世界ではダークエルフの美貌は有名らしい。かのタロスもメロメロになるほど。

 

 

f:id:speakeir:20170227130012j:plain

ブリニョルフ

elderscrolls.wikia.comこのWikiでは「Second-in-Command」、副司令官的な役職で紹介されている。

名前からしてノルド。ブリニョルフ、お前ノルドなのに八大神って叫ぶのか!

盗賊ギルドクエストラインの、案内人的な立場ですな。

某動画では女主人公の想い人でしたな。

 

f:id:speakeir:20170227130532j:plain

デルビン・マロリー

種族はブレトン。シニアギルドメンバー。兄弟がソルスセイムにいますな。

elderscrolls.wikia.com

クエストラインに直接かかわってくることは少ない。ただ、ラグド・フラゴンでぶらぶらしているときの、ヴェックスとの会話は面白い。結構おっちょこちょいらしくて、諜報を担当し、様々な獲物を探しているのだが、間違った情報が多いみたい。

 

 

f:id:speakeir:20170227130750j:plain

ヴェックス(Modで美化済み)

種族はインペリアル。恋多き盗賊ギルドの美人担当。

elderscrolls.wikia.com

 

f:id:speakeir:20170227131039j:plain

トニリア。盗品買取担当。Modで美化済み。

種族はレッドガード。お、珍しいな。

彼女も、ラグド・フラゴンでの会話からかなりの経歴と実力を持ち合わせていることがわかる。

elderscrolls.wikia.com

 

 

f:id:speakeir:20170227131157j:plain

ヴェケル。英語Wikiでは「Vekel the Man」て書いてる。The manて「やつ」って意味でしょ?こういう表現ってどういう意味かわからん。種族はノルド。

 

elderscrolls.wikia.com

多忙、多忙

今週の流れ。

月曜日 昼勤

火曜日 昼勤から夜勤(24時間勤務的な

水曜日 夜勤

木曜日 昼勤から、火曜日夜勤の手直し

金曜日 昼勤から夜勤

今日休み。

 

なんとなく、スカイリムで錬金素材を集めたくなった一週間だけど、あの冒険者も一年間無休なんだね(白目

 

Skyrimの日本語化は必要かどうか。

こういう議論はおそらく、永遠に続くんじゃないかと思うけれど。

 

SkyrimSEからはじめるプレイヤーは少ないと思う。おそらく、Skyrim無印からのユーザーが大多数だろう。

Skyrimのユーザーは多く知っているとおり、バニラの日本語版Skyrimは、それはそれで楽しいんだけれど、Mod導入に問題点があった。日本語版実行ファイルでは動かないModが多かったからだ。

例えば、

Unofficial Skyrim Legendary Edition Patch at Skyrim Nexus - mods and community

アンオフィシャル(非公式)パッチとして名高いこのファイルも、最新版実行ファイルじゃないとダメ、という制限があった。で、日本語版Skyrimの最新版実行ファイルは、必ず英語版などよりかなり遅れて配布されるので、このパッチが利用できないわけだ。

 

また、

SkyUI at Skyrim Nexus - mods and community

インターフェースツールのみならず、Modの管理までできるSkyUI。前提がSKSEなんだけど、SKSEは英語版実行ファイルでないと導入できなかった。

 

そこで、Skyrim英語版を日本語化する必要が生じていた。

Skyrim英語版を日本語化するというのは、Mod環境を最大限楽しむための苦肉の策であって、だれも好んでやった作業じゃない。だってゲームじゃないんだもの。

 

 

一方、SkyrimSEのリリースは少し奇妙な形で始まる。

一つに、Skyrimで十分なModが開発されていたこと。

もう一つに、ベゼスダがSkyrimのModをそのまま、SkyrimSEでも利用できるとアナウンスしてしまったこと。

そして最後に、多くのユーザーが、Modモリモリの環境でゲームすることを当たり前に感じてしまっていて、今更バニラで楽しめ無くなってしまったこと。

リリースされたゲームが、すでにMod無しでは楽しめないなんて、奇妙なこと限りないけれど、SkyrimSEはそういう事情でリリースされてしまった。

混乱の中でリリース後の喧噪が起こったけれど、その一方で、例えばSkyrimのModではアンオフィシャルパッチが必須だとか、SKSEが必須だったModが、SKSEのSE版が開発されていないこともあって、SKSE無しでリリースされる、アンオフィシャルパッチを回避しても導入できるなど、Modderによるユーザーへのケアが行われたことから、必ずしも最新版実行ファイルが必須なModが、実はあまり多くなかった。

つまり、公式日本語版SkyrimSEでも、多くのModを導入することができるし、その制限は、Skyrim時をはるかに下回る環境が、Modderの好意によって構築されてしまった。

それでも、公式英語版を日本語化しなければ導入できないModも多くあるけれど、問題はそのModを導入しないと遊べない!と思うユーザーがそこまで多いのか、ってことだな。

 

公式英語版を日本語化するのは、まさに「作業」。ゲームするための作業でしかなくて、しかもいくつかのModを導入したいための作業。それも、簡単な作業じゃない。いちいちファイル名を書き換えたりしないといけないし、失敗したら起動しなくなっちゃった、なんてこともある。

その苦労を乗り越えてでも、導入したいModがある!という人にとっては、この作業は苦痛じゃないだろう。僕みたいに、Skyrim時、バージョンアップごとにやってた作業だから、苦じゃないという人も多いだろう。

でも、大半の人にとっては作業は苦痛でしかない。

だから、僕は日本語化作業は必須ではないと思っている。ただ、不要だとも思わない。要するに、その人の遊び方によるんじゃないか、ということだ。

そして、日本語化すべきかどうかは、誰かが決めることでも、押し付けることでもない。自分で遊んでみて、した方がいいと思うなら苦労してでもやったほうがいいけれど、めんどくさかったらしなければいい。

 

僕個人の考えでは、SKSEのSE版が出たとき、SkyUIの最新版がその環境で導入できて、しかも様々なModを設定することができるというならば、公式英語版を日本語化する苦労は買ってでもすべきだと思う。思いっきり便利だからね。でも、今のところ、SkyUIを、新しいSE版SKSE導入下で導入できるという保証もないし、SkyUIの作者が、SE版の開発を予定していない時点で、そこまで目くじら立てて議論するほどのことじゃないと思えなくもない。

今のところは、様子見ですな。

 

吟遊詩人

Skyrimでは、Oblivionでは全く登場しなかった吟遊詩人が登場する。

吟遊詩人という「文化」は、日本でいえば琵琶法師になるのだろうか。

 

f:id:speakeir:20170205172929j:plain

 

現在では考えられないことだが、中世ヨーロッパの識字率は極めて低かった。

その原因は、様々だ。ひとつに、ほぼ体制的であったキリスト教の、中でもカトリックが、聖書を難解なラテン語でしか配布させなかったことに原因がある。

ゲルマン民族との融合によって、現在のフランス語やドイツ語、英語といった言語の古語は成立していたが、ラテン語はいわばローマを起源とする言語であり、カトリック本部はこの原初言語ともいうべき、ラテン語による聖書の製造と頒布しか許さなかった。確かに、言語が変わるたびに行われる翻訳が、必ずしも精密なものであるとは限らないのだが、結果としてこれが、宗教を取り巻く様々な事柄、例えば文化や知識の、民衆への広まりを阻害していたことは紛れもない事実だ。

 

一方、中世ヨーロッパといえば騎士文化だ。騎士は文盲たれ、騎士は馬上槍で語らうものであるという文化のため、明確な文学的文化はどうしても、形成されづらい。

 

しかし、古代から伝わる様々な神話と、騎士文化などが融合することで、様々な文学が成立するのも事実で、人々はいつの時代も、幻想的で魅力的な未知の世界、あるいは空想に身をゆだねるものである。

吟遊詩人は、そうした世界において、唯一ともいえる娯楽として普及する。

 

また、中世ヨーロッパではまともな飲み物が「酒」しかなかったことも原因だろう。

水は腐敗しやすく、また実際疫病の原因ともなっていた。人々は水を飲むよりも、酒を頻繁に飲んだ。そのため、中世ヨーロッパの人々は常にほろ酔いだったという研究結果もある。教会では赤いワインをキリストの血として頻繁に飲んだし、ビールなどの酒文化が発展するのも当然だった。大航海時代によって、紅茶やコーヒーが流入するまで、中世ヨーロッパの人々は腐敗しているのを承知で飲む水か、アルコールを呑むしか喉の渇きを潤す方法がなかったわけだ。

 

吟遊詩人の語らう異国の、あるいは幻想的な夢の世界を、日常的(ほぼ24時間にわったって)飲み続ける人々が聞けば、さぞ素晴らしい夢を見ることができただろう。

 

スカイリムに書店がないことを指摘し、Modで書店を導入する人も多いが、それは文化の違いだと僕は思う。シロディールの人々の識字率は高かった。それは様々なギルドと、多種多様な信仰が帝国によって保障されていることから、人々の文明度合いも発展する素地があった。

一方、スカイリムはノルドの「文盲こそ誇り」というべき、まるでフランク騎士のような文化の中では、おそらく本を読んでいるだけで馬鹿にされるのだろう。人々は本を読むより、剣を抜き、鎧を身に着けることを名誉とする。

こういうスカイリムの文化だからこそ、吟遊詩人の文化はすたれないのだろう。