読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

ウルフリックはサルモールのスパイか。

f:id:speakeir:20161112191734j:plain

f:id:speakeir:20161112191742j:plain

 

原文は、

elderscrolls.wikia.com

Dossierという単語を使うあたりのこだわりを感じざるを得ない。

 

さて、ウルフリック・ストームクロークはサルモールのスパイなのか。

Wikiにも書いてある通り、この調査書を読むタイミングというのは、プレイヤーによって異なることから、わざと曖昧で回りくどい内容となっている。たぶん、Skyrimはまず内戦クエスト、メインクエストか各ギルドクエストという流れなんだろう。内戦クエストは簡単だからね。

また、内戦クエストは敵対する双方の司令官を打倒すものであっても、内戦を完全に終わらせるようなものではない。帝国軍は地方派遣部隊の司令官が死没するだけだし、内乱軍も首領が殺されたからといって、反乱が終わるわけじゃない。その結末は、次の作品で語られることもあるだろう。

 

大戦のことをサルモールは「第一次戦争」と呼ぶ。

elderscrolls.wikia.com

この記事にも、サルモール側は大戦を「The First War with the Empire」と表示するように書いている。その意図するところは、もしかしたらハンマーフェルでその後続いた戦いを意味して第一次としているのかもしれないし、大戦はただの「戦間期」に過ぎないという認識なのかは分からないけれど。

サルモール側が白金の塔を攻撃しているとき、ウルフリックは捕虜になり、当時諜報士官であったエレンウェンに価値を見出された。

ウルフリックは何らかの帝都占領に関わる情報を提供する(帝国軍による帝都焦土作戦みたいな感じ?)。エレンウェンはこれを重要視し、結果として帝都は破壊される前に、サルモール側によって陥落した。ここから、ウルフリックにはさらなる価値があると信じた彼らは、解き放つ。その後何度か連絡は取りあったらしいが、マルカルス事件以後は連絡を絶った。

 

ダークウォーター・クロッシングでの作戦により捕らえられたウルフリックは、エレンウェンの目前で処刑される寸前のところ、アルドゥインの登場で命からがら逃れる。

サルモール側はまだ連携できる可能性を捨てきれないようだが、ウルフリックの死は帝国に利することがあっても、サルモールに利するところはないので、生き残ったことは幸いであるという趣旨で報告書は終わる。

 

ストームクロークによる反乱が、サルモールを利することは間違いない。サルモールが彼らに援助していても、何ら驚くことではない。

しかし、この調書はいろいろ考えさせられる内容ではある。

 

例えば、この調書がエレンウェンによって記述されたものであれば、エレンウェンは自己保身のため、調書を作成したことになる。彼女は諜報士官としてウルフリックを助け、利用価値を認めたわけだが、現在は制御不能になっている。このことを認めると、彼女の諜報士官としての能力には疑問符が残ることになる。つまり、政治的な意味から、こうした調書を作成、公的に保管する必要がある。「今は価値がないが、そもそも第一次戦争のときから今に至るまで、ウルフリックには利用価値がある」=エレンウェンの諜報士官としての能力はすばらしい、という論法。

一方、ストームクロークにとって(厳密にいえばウルフリック個人にとって)この調書は、できる限り公表したくない内容だろう。読み手の解釈によっては、帝都攻囲の際、反乱軍の首領がこともあろうか捕虜となり、敵に重要情報を流した可能性が示唆されているのだから。また、もしかしたらサルモールの密偵かもしれない、という内容に、ストームクローク派プレイヤーは落胆するのではないか。ウルフリックの立場ならば、この調書はすぐさま、暖炉に投げ込みたいところだろう。

サルモールによって作成され、保管された内容であるから、客観的であるはずがない。したがって、これはエレンウェンの政治的地位を保持するためのものであると断定できるが、かといって内容がすべて虚構であるとは思えない。つまり、ウルフリック・ストームクロークは、サルモールの捕虜となり、エレンウェンになんらかの情報を提供することによって生きながらえた。その過去は消せないのである。

内戦クエストを終わらせずにメインクエストを進めると、休戦協定のクエストが発生する。エレンウェンを見てウルフリックが講和会議を立ち去ろうとするのを見て、「そこまでエルフを嫌わなくても」と思ったものだが、そうじゃないんだとここで思う。彼にしてみれば、忌まわしい過去の記憶をもった張本人が、同じ場所に座っているだけでも、困るのだ。すべての地位、名誉を一瞬にして崩壊させることができる人物が居るだけで、落ち着けるものではないからだ。