日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

Mod導入とアンインストール記事について。

現在、NMMは実質的に利用できません。

ログインできないからです。

Nexus Modsも公式でNMMじゃなくてVortex使って!と訴えています。

 

そういうわけで、私もVortexに乗り換えたわけなんですけど、じゃあ責任取ってVortexの記事書こうかな、と思ったけど、すでに分かりやすい説明サイトがいくつもあるし。書く必要ないんじゃないか、と思っています。

 

最近、あんまりにもNMM系のアクセスが多いので、まだNMMで頑張ってる人がいるのか、それともVortexが扱いづらいからなのか。

なれると簡単ですよ。NMMみたいな、「うぅ~、おれMod入れてるぅ」感はないけれど。

 

お知らせです。

fallout4 公式英語版日本語化

ということで、Fallout4公式英語版を日本語化する記事です。

このブログらしい内容ですが、いまさらかよ。

 

現在、FO4の日本語化については、皆さまご存じのとおり、

fallout4.blog.jp

そう、Fallout4情報局様の情報が最も普及しているかと思います。

 

すみません、情報局さんに許可もらわず引用しています。問題ありましたらすぐに訂正します。

※後日、情報局さんにてご紹介いただきましたので、追認頂きました。

 

現状では、情報局様の導き通りに日本語化するのが最もポピュラーです。問題点としては、記事の内容が2年前であること、情報局様が善意で配布されているファイルも、当然2年前のままであること。

式日本語版も公式英語版も、ただバグフィックスだけのためにアップデートが行われているわけではない。ファイル構成などが変わっていくことも十分あります。結果として、2年という歳月は、情報局様の配布されているファイル自体が必ずしも、最新のものではない可能性が大いにあります。これが唯一の問題点でした。

 

そこで、こちらのサイト様を導き手(同胞団的な)として、公式英語版を日本語化しようと思います。どうぞ、よろしくお願いします。EIHEIさんがコドラクさんになるわけです、クドイですね、もうやめます。

 

なお、現在公式日本語版をインストールしている状態である、という前提で記事を進めます。

 

前提

まず、情報局様方式の日本語化方法や配布されているファイルについて説明します。

「日本語化する方法だけ教えてくれりゃええねん!」って人は飛ばして①に行ってください。でも、飛ばし読みされる人の大半は、どこかで躓きますので、できれば頑張って読んでみてください。そんな難しく書いていないと思います。

 

まず、公式英語版をなぜ日本語化して遊ぶのか。

Skyrimを遊んだ人にとって良く知られている通り、ベセスダは日本を「おま国」扱いしています。公式英語版のアップデートは当たり前ですが、頻繁にアップデートされますが、公式日本語版は最後のほうにしかアップデートされません。しかも、現在Fallout4の日本語版は一切アップデートされていません。どこまで冷遇されとんねん。

すべてのModが依存しているといっても過言ではないF4SEは、Mod導入の際の基礎となるツールなのですが、これはゲームファイルのバージョンに合わせたインストールが必要になります。もちろんF4SEは過去のバージョンもアップしてくれているのですが、今度はModのほうが公式日本語版のバージョンとかけ離れてしまって、なかなかModをインストールできない事が起こります。そりゃそうですよね、Modderって英語圏の人のほうが主力だもの。

様々なModをストレスなく活用するには、公式英語版をプレイするほうが賢明なんですが、誰もかれも英語ペラペラなわけがない。そんな人はそもそも、こんな記事読まねーし。だから、日本語化する必要が生じるわけです。

 

Skyrim時代、日本語化の手順は極めて煩雑な手作業でした。その後、実行ファイルのバージョンが英語版と日本語版で統一されたので、大変簡便になりましたが、こうした経験値があるか否かで、ユーザーによって日本語化に対する抵抗値が変わったような気がする。個人的に。

 

ベセスダのゲームは、少なくともSkyrimとFallout4は、実行ファイル以外は原則として、多言語対応ファイルで構成されています。試しに開いてみたらわかりますけれど、一つのファイル(梱包されてBa2ファイルなどになっているやつ)には、英語や日本語用ファイルが一括して梱包されています。

ユーザーが言語を選択すると、実行ファイルがその言語ファイルを読み出し、実行するわけです。

そこで、日本語化と大げさに言っている作業は、この実行ファイルにトラップを仕掛けるような感覚です。英語ファイルに見せかけて、中身は日本語ファイルを取り出させる。これで、実行ファイルは英語で表示していると錯覚しているのです。ファイル名を変えるだけなので、ゲームの改造というほど、大きな話ではありません。

 

さて、情報局様の日本語化は、どのように行うのでしょうか。簡単に言えば、日本語化に必要なファイルを梱包してMod化し、ユーザーに読み込ませる方法を取っています。

 

Fallout4は、本体のファイルを読み込んだのち、Modファイルを読み出します。Mod導入数が増えれば増えるほど、実行するのに時間がかかるのは、ファイルの読み出しに時間がかかるからです。

情報局様は、ゲームファイル自体に手を加えて日本語化するよりも、Modとして日本語化に必須なファイルを読み込ませることで、ゲーム本体に加える手数を最小限にとどめようとする、大変スマートな方式です。

 

ただ、問題点がないではない。

というのも、Fallout4、およびSkyrimのMod環境はこの2年で大きく変わりました。

www.nexusmods.comそう、MO2の安定化です。このツール、ゲーム本体に影響を与えないという点で大変魅力的なのですが、結構扱いづらい。Skyrimのとき、ずいぶん他に与える影響が大きかったので、私はNMMに戻しました。

 

あと、NMMもVortexに移行しました。

 

Nexus Modsの様々な作品ページを見ていると、実はModマネージャーを指定している作者様が多い。これは、様々なマネージャーが普及することによって、ユーザーからの問い合わせも多様化していること。作者様も、いちいち様々なマネージャーでテストしているわけではないし、そもそもModはボランティアだし、そこまでする必要はないのに、このマネージャーでの導入でバグが~という問い合わせを事前に防ぐためです。

僕がNexusのページを見ている限りでいえば、Modderの多くはNexus公式のModマネージャーを使っているようです。

 

情報局様方式の日本語化は、確かにユーザーにとって簡便であり、ゲームファイルにも手を加える必要のないスマートな方法なんですが、ゲーム自体も頻繁に変更を加えられ、さらにModユーザーの環境も変化している昨今だと、ユーザー側も読み換える必要があります。ただ、ユーザー側はとにかく、エロいレイダーやプリケツノーラが見たいんであって、面倒なことはできるだけ避けたいんです。そうでしょ?

 

そこで、ここではSkyrim時代に戻って、大変面倒でゲーム本体に甚大な影響を与える、大変スマートではない方法を説明します。しかし、この方法が現状では、比較的安定していると思います。

 

 

①ファイルの準備

情報局様の配布されているファイルの解析から始めましょう。

 

f:id:speakeir:20190708181923j:plain

 

さっそく情報局様のデータをダウンロードしてみると、二つのフォルダから成り立つことがわかります。

f:id:speakeir:20190708182035j:plain

 

もうSkyrimのとき、いやって程見たこれ。interfaceフォルダStringsフォルダ

interfaceフォルダはコマンド画面に関するデータです。そのままですね。ゲームするときのインターフェース。

Stringsフォルダはセリフやアイテム名など、ゲームの中の言語関連ファイル。両方ともとても重要。

 

 

f:id:speakeir:20190708182157j:plain

interfaceフォルダは4つのファイルから構成されます。フォント関連とインターフェース関連のファイルです。

 

 

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Stringsフォルダは21のファイルで構成されます。Fallout4本体のStrings、およびDLCのStringsファイルです。

いずれも、記事が書かれた当初のデータ内容となります。

 

このファイルすべてが、公式英語版を日本語化する上での必須ファイル、ということになります。では、次に自分ですべて揃えなおしてみましょう。(お前が最新のデータを配布してくれればええやん、というのはナシです)

 

 

使うツールは、当ブログで何度か紹介している、

www.nexusmods.com

speakeir.hatenadiary.jp紹介したときのページも添付しておきます。

 

ここから、ゲームデータを直接操作することになります。

必ず、バックアップを作成しておきましょう

 

f:id:speakeir:20190708182804j:plain

どこか、日本語化用のフォルダを作成して、その中に「公式日本語版」というフォルダを作りましょう。

 

f:id:speakeir:20190708182839j:plain

 

必要となるのはbsaファイルといわれる、ba2の拡張子がついているファイルです。

Modをすでに入れている人は、Modの中に同様のファイルがあるかもしれませんが、あくまでゲーム本体だけで十分です。上の画像は本体のba2ファイルです。DLCも必ずバックアップしておきましょう。

 

 

f:id:speakeir:20190708182531j:plain

FileタブからOpen Archiveを選択。

 

f:id:speakeir:20190708183009j:plain

Fallout4-Interface.ba2ファイルを選択。

 

f:id:speakeir:20190708183036j:plain

開きました。

 

ん?情報局様のファイルにある、「fonts_original.swf」がない。しばらく探してみましたが、やはりない。

 

f:id:speakeir:20190708183050j:plain

とりあえず、「fonts_console.swf」で代用しておきましょう(テキトーテキトー)。

CTDしたら情報局様のファイルからコピペすりゃええし。

 

任意のファイルを選択してから、右クリックでメニュー、「Extract Folders」を選択。

f:id:speakeir:20190708183319j:plain

すると、Interfaceフォルダが自動生成されて、任意のファイルが格納されています。

上の画像では、Translateファイルが二つありますけれど、気にしないでください。Jaファイルだけが抽出されていれば大丈夫です。

 

同じba2ファイルに、本編Stringsファイルもありますので、これも「Extract Folders」で取り出しておきます。

以上で、情報局様方式の「Interface」フォルダ最新版の分を用意できました。

次にDLCのStringsファイルです。

 

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それぞれ、Mainと書かれているba2ファイルから抜き出します。

 

f:id:speakeir:20190708183500j:plain

21ファイルあるかな、ちゃんと間違いなくあることを確認しましょう。これらは、後でリネームなどしますので、必ず公式日本語版のバックアップとして、大切に保存しましょう。

 

以上が情報局様方式のファイルを、最新版で用意したものとなります。

次に、音声ファイルを用意しましょう。

公式英語版を日本語化するということは、音声ファイルが英語化される、ということです。英語の勉強する人以外は、日本語のセリフ聞きたいでしょ?特にニック・ヴァレンタインとか。

 

次に、Voiceファイルを保存しておきます。

f:id:speakeir:20190708183745j:plain

これらは、ツールを使わずそのままコピペでいいです。本体以外のファイルが「ja」とありますね。日本語音声ファイルということです。

 

※ 日本語化に際して、当たり前といえば当たり前なんですが、オープニングなどのムービーは英語のままです。そこで、ムービーの日本語化もしたい、という人は、Dataフォルダ内の「Video」を必ず、バックアップしてください。

というのも、どうも最新公式英語版のVideoフォルダ内には、日本語化ファイルが一切入っていないようなんです。いずれ、ムービーの日本語化についても整理して掲載したいと思いますが、とりあえずバックアップすることは忘れないようにお願いします。

 

 

ここまでで、必要なファイルの抽出と保存は終わります。

 

②準備

ファイルのリネームなどをします。

f:id:speakeir:20190708185624j:plain

あらかじめ、フォルダを3つくらい作った方がいいかもしれない。いや、強制じゃないですけど。

 

「fallout4英語版日本語化用」が作業フォルダです。他の二つは保存用です。うすい本の観賞用と保存用みたいなもんです。

これは僕の方法なんですけれど、先ほど抽出したファイルを保存用で残し、全部まとめてコピペして作業用フォルダを作り、以下の作業は作業用フォルダ内だけで完結したほうがいいです。後で困る可能性が極めて少なくなります。

 

作業は、すべてリネームです。ファイル名の一部を書き換えます。

 

a) Voiceファイル

 

たとえば、ファーハーバーのファイル「DLCCoast - Voices_ja.ba2」は、「DLCCoast - Voices_en.ba2」とします。

本体以外はすべてリネームしておきます。

f:id:speakeir:20190708185805j:plain

これでよし。

 

b) interfaceフォルダ

 

「Translate_ja.txt」を「Translate_en.txt」に変えます。

 

c) Stringsフォルダ

 

同じようにリネームします。

「DLCCoast_ja.DLSTRINGS」→「DLCCoast_en.DLSTRINGS」。

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これで準備が整いました。

 

ここまでの準備で、ほぼ完了となります。情報局様との違いは、interfaceフォルダ内に「fonts_original.swf」がなく、代わりに「fonts_console.swf」があったのでとりあえず抽出した、という点だけですね。

 

 

③公式英語版の日本語化

 

f:id:speakeir:20190708190247j:plain

Steamで、ライブラリタブからFallout4を右クリック、プロパティを選ぶと、ウインドウが開きますので、言語タブを押す。「English」を選択すると、自動で公式英語版の実行ファイルがダウンロードされます。

 

ダウンロードされた時点で、いちおう公式英語版を保存してもいいかもしれません(僕はしませんでしたが)。まあ、失敗したら最初からやり直したらええやん。

 

公式英語版のダウンロードが完了したら、準備したデータをまとめて、上書きします。

Voiceファイルは元々あったDataフォルダ。

InterfaceとStringsフォルダも同じくDataフォルダに上書き保存します。

 

 

最後の締めに、

C:Usersユーザー名DocumentsMy GamesFallout4

のフォルダに、Fallout4.iniというファイルがあります。

f:id:speakeir:20190708190640j:plain

テキストファイルです。開いて、「sLanguage=」のところを、jaとなっていたらen

にして完了となります。

 

※iniファイルに追記しなければ、日本語化しない場合があるというご意見をいただきました。当方は以上の方法で日本語化しましたので、原因がわかりません。

可能性として、他のModなどであらかじめ、もともとのbs2ファイルからデータを読み出すよう指示が出ていて、上記方法で抽出・導入したファイルを読み込まない(或いは前に読み込んでしまって、後で上書きされてしまっている)、という可能性があります。つまり、インターフェース系のModをあらかじめ導入してしまっていると、そのModの命令を遵守してしまい、上記のルーズファイルを読み込まない可能性があります。

詳しい状況は今も調査中ですが、もし上記日本語化で失敗した場合は、あらかじめ導入しているインターフェース系Modを外してみてください。

 

F4seの更新等、パパッとすませて、立ち上げてみましょう。

立ち上がらない?どこかやり忘れてない?もう一度見直してみましょう。

 

以上となります。

 

※2019年7月28日 iniファイルに関する追記

FM京都 佐藤弘樹さんの訃報

ゲームのブログなのに。

 

若いころから近畿で生活していることもあり、最近は仕事で車に乗ることが多いこともあり、通勤退勤仕事中問わず、なんなら家の中でもラジオを聴いている。

中でも、佐藤弘樹さんの「α-morning Kyoto」は、どんな環境でどんな仕事をしている時でも必聴というべき、素晴らしいプログラムだった。

最近、佐藤さんがお休みがちで、代打DJの人がやっていたが、佐藤さんの代打は大変だろうなあ、と思いながら聴いていた。

 

冒頭、じっくり導入の音楽が流れる。不思議と、その日の天候にぴったりくる音楽が流れる。

「おはようございまぁす、佐藤弘樹、です」

名前のあとに、少し間がある。何百何千回と聴いた、あの甘い低音の声。

「今日の京都は、冬らしい冷え込みですね。天気の方から見ていきましょう。今日の京都は、最高気温が7℃。7℃。この時期らしい冷え込みですね。最低気温は1℃ですが、今の京都は2℃。わたくし、今朝家を出ますとね、ぐっと体を包み込むような、と申しますと大げさですけれどもね、ああ、冬が来たなあ、と思いますね、この冷え込み。まあ、当然といえば当然なんですけれども、この時期はまだ家を出るころは暗い。ああ、冬だな、なんて当たり前のことを実感するこの頃です。どうぞ暖かくお過ごしください」

丁寧な天気の情報後、ヘッドラインニュースを送ってから、「ラフリング・ペーパー」。新聞各紙を「ruffling」しながら、佐藤さんが気になったニュースを知らせる。以前は本当に新聞を「ruffling」している音が聞こえてきて、何かほほえましかった。

ここが、案外佐藤さんの本領発揮のポイントだ。最近よく怒っていたのは、品質不良問題と官僚の長年の失策についてだ。

「職人さん、なんですよね。現場で何十年と働いている方々なんですよ、ね。で、この品質でいい、この程度でいいんだよ、後がつかえているんだから、もう完成でいいよ、お客さんに渡していいよ、と判断されたんですよね。そこでなぜ、『いや、俺の目の黒いうちは、この品質では出せない』と言えなかったのか。なぜ『この程度でいいや』と思ったのか。そこが問題のように思いませんか?」

「民間で問題が発生したときは、責任者はだれだれです、こういう処分を下しました。申し訳ございませんでいた。商品回収いたします、失礼いたします。でもね、日本のお役所というのは、誠にこう、よくできていると申しますか、だれが責任者で、だれが問題を起こして、だれが責任を取るのかが、全くわからない。各お役所で問題が発生しました。慣行でした。現在の担当者は前任者から引き継いだだけです。申し訳ございませんでした。で?そのあとは?ないんですよね。この日本の、偉大な官僚機構でさえ、これは皮肉じゃございませんけれどね、本当にほとんどの官僚の皆さんは大変な仕事をしていると思いますけれども、最終的な問題解決は、こう、なんともうしましょうか、日本のお役所的な、と申しますか、濁されていくんですよねぇ」

おおむね、こういうことを朝の7時から怒りながら発言していた。

常に、佐藤さんの視点は達観していて、まるですべてのニュースを斜め上から、構図を理解してみているかのようだった。

「我々のように、マスメディア、ラジオDJもいわばマスメディアの一端を担っているわけでございますけれども、結局のところ、伝えるか伝えないかは取捨選択しなければなりません。え、こんなこと伝えなくていいの?ということもございます」

と自省気味に語られるときは、自分の立場ですら達観して、見ているように思えた。

 

ある程度ニュースを語ったのち、ノンストップ・ミュージック。曜日ごとに佐藤さんの選曲が光る時間だ。中でも映画音楽とジャズの曜日は、語り口に熱を帯びた。

ちょうど8時半。佐藤さんの、もう一つの本職ともいえる英語のコーナー「ワンポイント・イングリッシュ」。ただの英語センテンス解説ではなくて、英語の考え方、日本語の考え方、その脳内での構造の違いにまで解説が及ぶのが、まったくもって見事というほかなかった。

「ほら、学校でこう学ぶでしょ。でもね、正しいんですよ、たしかに正しい。でも、聞いている側にしてみれば、あまり面白い言葉遣いじゃない人だなあ、あまり上手い話し方じゃないなあ、と伝わってしまう。英語の場合は、まず最初のほうに相手の関心を引く言葉を必ず置くんです。例えば変な事があった、strangeだ、としますよね、すると、相手方が『え、何がstrangeなの』と思うためには、最初のほうにstrangeを入れないといけない」

英語について、一から考え方が覆される、そんなコーナーだ。

 

そのあとは、音楽をひたすら掛けながら、アナウンス。必要に応じて雑談。それも面白い。ずっと佐藤さんの、知識と知性と品性と、ブラックユーモアも混じった冗談と、時々おっさん臭いダジャレを聞いていたいくらいだ。

 

最後、5分くらいかけて丁寧に、一つのニュースや情報を語り、

「〇〇的かと思ったら、××的で、△△かな、と思ったら□□な、佐藤弘樹でした。それではまた明日」

とニュースと掛けた軽妙なトークで終わる。

 

佐藤さんのラジオは、もっと長く長く聴けると思っていた。

そのたびに、新しい視点、考え方を教えてもらえると思っていた。

まさか、この若さでお亡くなりになられるとは。

 

ご冥福をお祈りいたします。

ダイヤモンドシティ・ラジオ Worry Worry Worry

fallout.fandom.com

1948年アメリカ、The Three Sunsというグループが発表した作品。

Worryは心配、と訳されるけれど、どちらかと言えば「くよくよする」「思い悩む」系の心配。悶々とする、みたいなニュアンスだろう。

 

www.youtube.com

The Three Sunsのライブ風景はこのYoutubeがわかり易い。

アコーディオン、オルガン、ギターの三人組。戦後まもなくのアメリカを象徴づける、大戦後の雰囲気を感じさせる。

第一次世界大戦後のイギリス、フランスは、予想以上の人的・物的損害で、行ってみれば「ハイ」な雰囲気に陥った。失われたものの大きさ、多さから目を背けるために、人々は狂乱に身を費やした。そして、もう一度同じような大戦が来れば国家が破滅することを自覚していたから、どんな犠牲を払っても大戦を放棄しなければならないと考えた。

 

第二次世界大戦後のアメリカは、最大の戦勝国であり、国土が戦火によって焦土と化した他の戦勝国とは違った。人的・物的損害は膨大なものであったが、例えばソ連やフランス、イギリスが勝利することによって得られる国家としての主権、利権などと違って、得られるものがきわめて少なかった。一部の国民から、ヨーロッパやアジアを救済するための戦争と批判が強く、得られるものが実際に少なかった。

その後、アメリカは「世界の警察」への階梯を上っていくことになる。

 

勝利と強大な軍隊(物質的にも経験的にも)、そして世界的名声(「頼りになる」的な、ある意味迷惑な)を獲得したアメリカは、それまでの自国像から大きく乖離した、いわば立派な国家と立派な軍隊をもった立派な国民、という像を描き、保たなければならなくなる。

 

こういう国勢になると、文化的には低迷することが多い。国民にしてみれば、多くの犠牲を払いながら得られるものも、戻ってくる人もいないのだから、とにかく「疲れた」状況が続く。そして、戦前の繁栄を思い返す情緒になる。戦前から活躍していた、若干退廃的といったら怒られるかもしれないけれど、文化的には発展していないものを懐かしみ、回顧しながらその延長を楽しむことになる。

 

Worry Worry Worryは単純な恋の歌だ。そして最後には落語的なオチを持ってきているが、アメリカの音楽界特有「情けない男」と「快活な女」像のままだ。そういう意味では、ダイヤモンドシティのあの、恋模様そのものともいえる。

たまには読書感想文を。

銀河英雄伝説 Die Neue These

gineiden-anime.com

初代アニメ版にはまった以上、新章(新約というべきか)にも興味がそそられる。

まだ、アムリッツァ会戦前までだけれど、結構多くの動画配信サイトで配信されている。

初代でもそうだったけど、新章でも同様に「違和感」がある。それを何となく書きたいと思いました。

ただ、全体としては大変面白いし、高く評価されるべきだと思う。

僕の気になる「違和感」というのは、枝葉末節にすぎる、と自分でも思うけれど、世界観の根幹にかかわる部分でもあると思うので。

 

①「降伏」は「不名誉」か。

戦闘後降伏する上で、名誉の降伏と不名誉の降伏がある。

存分に戦い、かつ騎士道精神を全うしたと敵味方相互に認められ、これ以上血を流す必然性を感じない結果の降伏は、おそらく古今東西共通の名誉ある降伏だ。これが例外だったのは、第二次世界大戦での日本とドイツ・イタリア、そしてソ連くらいなもので、日本以外で共通しているのは戦争指導者の戦争経験が浅いということ。戦場で血みどろになった指導者ならば、降伏する将軍の苦しさ、辛さは分かっているだろうし、そもそも降伏することで死傷者を抑えることは、国家としての存立にかかわる重大な決断だ。負けが決まり、もうどうしようもなければ、さっさと降伏して、捕虜交換で帰国すればいいのだ。修復できるものは修復すればいいけれど、人命は修復できないのだから。

 ナポレオン戦争のときも、ナポレオン軍もヨーロッパ諸国軍も、勝敗が決したら降伏していたし、降伏することを不名誉だと決めつける空気ではなかった。もちろん、戦わず裏切る、保身のために降伏することは不名誉だが。

 

 アスターテ会戦でのムーア提督の、もはや劣勢挽回などできない状況での「俺は無能かもしれないが、卑怯者でない」として艦隊全滅の道を選択するのは、少々違和感を感じる。旗艦が指揮能力を失い、艦隊の全体の戦力が著しく減退している(通常、全戦力の2割から3割を喪失すればその艦隊は「壊滅」となる)状況で、まだ戦おうというのは艦隊指揮官としての指揮能力が著しく減退しているといわれても仕方ない。

 このあたりの登場人物の「善悪観念」「正々堂々としているか卑怯者か」という感覚は、ちょっと日本寄りすぎるような気がしてならない。

 

②皇帝陛下の呼称

 ラインハルトが元帥号を授与される場面で、侍従が「皇帝フリードリヒ4世陛下」と呼ぶ。おいおい、と思う。

 例えば、今上天皇陛下を「平成天皇陛下」と呼ぶか?4世というのは、あくまで同一王朝における同一諡号の皇帝が存在する場合において付けられる「4番目」という意味であって、侍従ごときが「4世」なんて言ったら即刻ギロチンだろ。

 皇帝という存在は絶対的な存在で、いわば神と等しい。その名前が、生まれたときに「フリードリヒ」と名付けられたので、後世「フリードリヒとなずけられた4人目の皇帝」という意味で「フリードリヒ4世」と呼ぶ。また、古今東西皇帝の名前を呼ぶことも避ける。「皇帝陛下」で十分なはずだ。イギリスで「エリザベス2世陛下」なんて呼ぶ侍従がいるわけがない。今のイギリス王朝において、陛下はエリザベス女王しかいない。そして、エリザベス女王が何世であるかなんて、存命中に言うのは大変失礼な話だ。臣下であろうと誰であろうと、皇帝への呼称は「陛下」であり、それ以外あってはならない。

 ただ、近親者(例えば親など、皇帝であっても目上と認めざるを得ない存在)は、フリードリヒと呼んでも許されるだろう。そうした場面を想定して、皇帝と同じ名前を皇室でつけることはタブーとなる。孫の名前をフリードリヒなんてして、宮廷で「フリードリヒ」と呼べば、不敬罪にあたるからだ。その意味で映画「The Queen」は興味深い内容だった。徹底して、王室内部の作法や語法を調査したからだ。

 

この二つだけが気になった。

個人的には、新章のほうが原作に対して「つじつまが合う」ような気がする。

今年も一年、ありがとうございました。

結局ベセスダ系ゲームの更新はあまりしなかった一年でしたが、過去の記事がアクセスされてるからいいや。

農家をまだやっております。来年はどんなゲームに巡り会えるのかなあ。

良いお年を。

Farming Simulator17 Modについて

Farming Simulator19が発売されているのに今更17やってる奴のブログです。

今更ですが、FS17のModについて。

 

FS17はMod導入前提のゲームです。Modを導入する分の「余白」みたいなものが予め用意されているゲーム、というべきかな。

様々な農機具を導入することができます。

 

Modは、

①ゲームメニュー画面からの自動導入

②公式Modサイト「ModHub」からの手動導入

③昔からある私設Modアップロードサイトからの手動導入

farmingsimulator2017.comこんなサイトなど。

 

の、おおよそ3つの方法があります。

圧倒的に簡単なのは①です。画面から選択すれば、ほぼ自動で導入されるので、悩む必要がありません。

②と③の大きな違いはないような気がしますが、国内外問わず、公式と非公式ではアップロードされているModの量と質がだいぶ異なります。最初のうちは公式サイトからのダウンロードを試行し、慣れてきてから、非公式サイトからダウンロードしてみるのも一手かと思います。

 

すでに発売されて大分経過しているゲームなので、過去に行われたModコンテストの結果なども、公式Modサイトでは反映されているのもありがたいですね。

 

SkyrimでもFalloutでも、「おすすめのModは!」という問い合わせやご意見が多かったのですが(今は一切のコメントをお断りしてます)、FS17に限って言えばおすすめなんて存在しません。

農業やってて「ああ、こういう機械欲しいなあ」と思ったら調べるのが一番です。

 

例えば、本作では肥料も種も豚の餌もパレットで運びますが、特に豚の餌は何枚ものパレットを運ぶ必要があります。毎回フロントローダーなりで運ぶと、何時間もかかってしまうので、なにか載せるのに都合のいいトレーラーとかないかなあ、と考えます。

 

メニュー画面からModを選ぶのもいいですが、公式サイトからModを探してみましょう。

 

www.farming-simulator.com

公式サイトの上のタブに「MODS」がありますので、クリックするとModHubに飛びます。

画面上のほう、「CATEGORY」から「TRAILERS」を選びます。

パレットを積んで便利そうなトレーラーないかなーと調べてみます。

お、この右端の「Brantner」なんちゃら、ってのが積みやすそう。

www.farming-simulator.com

DOWNLOADをクリックすると、ZIPファイルが入手できます。

 

ZIPファイルは、

C:\Users\ユーザー名\Documents\My Games\FarmingSimulator2017\mods

に放り込みます。

あとはゲーム開始時、Mod選択画面が必ず出るので、そこで有効化すれば使えます。

 

f:id:speakeir:20181206173919j:plain

※テンションベルトは丁寧に締めましょう。カーブで悲惨なことになります(経験者)。

だいたい豚さん30匹くらいなら、8パレットでゲーム時間2日は十分にもつはず。

なお、液体肥料は液体肥料補充基地みたいなModを導入しているので、パレット買いしなくてもよくなります。たしか種も同じようなModがあったはず。

でも、豚さんのごはんはModで自動化するより、暇を見つけては買って載せたほうが楽しいので、そういうModがあっても私は導入していません。

 

 

FS17はどうしても時間のかかるゲームなので、個人的にはこれがおすすめです。

 

www.farming-simulator.comリアル時間が表示されるMod。

 

FS15のように、藁からサイレージ作れるようになったら便利なんだけれど、そういうModは今のところ、見つけられていません。ないのかな。

 

なお、SkyrimFalloutのように、日本語化は全く期待しないでください。日本人ユーザの少なさや、「そもそも農機具の解説日本語化して、誰が喜ぶの?」という次元の話になるので。