日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

Helgen Reborn 2

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ファルクリースで待つ、マーカス・ジャヌス。帝国軍の元将校で、大戦後は退役、コロールに貿易商社を建てて交易を生業としている。

シロディールとの国境の町・ヘルゲンに弟家族が住んでいたのだが、その行方を調査するためにスカイリム・ファルクリースを訪れていたのだが、本当の目的は別にあった。

 

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廃墟となったヘルゲンに籠る、戦友・ヴァル(ヴァレリウス・タイベリアス・アルトリア)との連絡を頼むことになる。ヴァルは何らかの目的のため、帝国軍残党とともにヘルゲンに立て籠っているらしい。

 

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ヘルゲンでは、山賊に扮したヴァルの部下たちに、ヴァルの亡き妻の指輪を見せる。

 

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ヴァルは「今の自分の本当の姿を見れば、マーカスは諦めて去るだろう」と述べて、マーカスとの再会を認める。

 

ドヴァキンはマーカスを連れ、ヘルゲンを再訪。マーカスとヴァルに一日の猶予を与え、新しいクエストを受けることになる。

Helgen Reborn 1

Helgen Reborn導入の成否は、ゲームを立ち上げたときにわかる。

ゲームを立ち上げて暫くすると、

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このModの優しいところは、導入成功のジャーナルが出るところ。

あと、導入時の注意点も、インベントリにはいる解説書でわかります。

ジャーナルに求められるまま、ホワイトランに向かうと、パッツィという人物が。

ちなみに、パッツィというのはモンティパイソンの映画で出てくる、戦闘になると逃げだす従者をモチーフにしているらしい。スラングで「カモ」の意味もあり、基本的にネタキャラ。

 

このModの元ネタともいえる、OblivionのMod、「Kvatch Rebuilt」も使者が訪れ、クヴァッチ再興を試みる衛兵隊長に会いに来るよう求める。導入は似てますね。

 

www.nexusmods.com

パッツィに求められるまま、墓場の街・ファルクリースに向かいましょう。

 

Helgen Reborn 導入編

更新するネタがなくなって、暫くゲームと仕事ばっかりでした。

お久しぶりです。

 

さて、無印版で導入して5回くらいクリアして、正直ほぼクエストラインを覚えてしまったHelgen Rebornを導入します。

Nexus Modsも新バージョンが導入されたので、導入からクエストラインまで、説明しながら楽しもうかと思います。

ただ、このMod、正直TESのオリジナル世界とはちょっと違う味。

例えば、サルモールが非常に極悪に描かれている。

サルモールはアルトマーの極右集団ともいうべき政治結社ですが、アルトマーはただ高慢なだけではなく、誇り高い点も重視しなければならない。たしかに、彼らは白金の塔を攻略して帝都略奪を行ったけれども、それはこれまで虐げられてきた過去の清算であって、TESオリジナルでの描かれ方と、このModの根幹となっている描かれ方がだいぶ違うように思う。「そこまで極悪じゃねえだろ」と突っ込みたくなる。

 

あと、新生ヘルゲンの在り方も、どこかアメリカ風で、TES風じゃないような気もする。これはやってみないとわかりづらいですね。

 

いずれにせよ、とても長いクエストです。

 

www.nexusmods.com

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新しいNexusの画面では、必須Modなどの見方が複雑になったような気がするけれど、それは要するにDescription(概要)をしっかり読みやがれ!という意味なのだろうと解釈しておく。

タグがあり、それぞれDescription、Files、Images、Videos、Posts、Forum、Logsがある。最も使うのはDescriptionとFiles。個人的にエラーなどに遭遇した場合は、かならずPostsを読みましょう。いわば、作者とユーザーのコミュニケーションツールなので、似たようなエラーログを見出せるかもしれない。

 

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Filesタブを押すと、二つのファイルがある。

上はbsaファイル版、下はLooseファイル版。これは、Modファイルをbsaファイルとして梱包しているものか、バラバラに配布されているものか、という違い。ただ遊ぶだけならばbsaファイル版で問題はない。何かのModと干渉するかもしれない人は、Looseファイル版のほうがいいけれど。ファイルサイズもほとんど違わないので。

 

NMMを使っている人はそのままで、それ以外の方はマニュアルで導入してください。

 

日本語化については、こちらを。

skyrimspecialedition.2game.info

装備系Modの紹介

珍しく、Modの紹介など。

BattlemageArmor at Skyrim Special Edition Nexus - Mods and Community

 

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Battle mageのアーマー。

ウィンターホールド大学クエストで訪れる、ラビリンシアンのダンジョンで入手可能になる。重装・軽装・魔術師用の衣装扱いの三種がある。

個人的には、バトルメイジといえば軽装なので、軽装。

 

すこし派手なような気もするけれど、中世ヨーロッパのスイス傭兵みたいでカッコいい。

中世ヨーロッパでは、傭兵稼業が盛んで、彼らは功績を立てたときにわかり易いように、とても派手な格好を好んだ。

戦争の仕方が「隠れる」を主とするようになるのは、銃器が発達してから。それまでは、いかに目立つか、相手を威嚇するかという点に力点が置かれていた。

これで槍みたいなの装備したら、完全にスイス傭兵だな。

 

Face Masks of Skyrim at Skyrim Special Edition Nexus - Mods and Community

フェイスマスク。

これを導入すると、概ね山賊などが勝手にマスクをするようになります。

敵からはぎ取って使うのもいいけれど。

 

背中のリュックは

Campfire - Complete Camping System at Skyrim Special Edition Nexus - Mods and Community

このModで導入できるもの。

涙の夜とマグナスの目

涙の夜 : Skyrim Library

この、『涙の夜』という本でも触れているとおり、涙の夜の原因は、タムリエルに上陸したノルドがマグナスの目という秘宝を発見したことが、その1つとされている。

 

マグナスとは、エイドラのひとつ。そもそも、ニルン(地球に該当する)はエイドラたちが創造したが、マグナスはその設計を担当していた。ところが、マグナスは途中で離反し、エイドラの住まうところ・エセリウスに逃げ込んだ。この影響から、エセリウスからニルンへとマジカが流出しているような状況で、TESの世界では魔法が使える。

ここから、マグナスは魔法術師たちの神様のように扱われている。

 

マグナスの杖というのは、マグナスが作り上げた秘宝と言われる。マグナスの目も、彼と何らかの関係があるのだろう。

その効果は、ウィンターホールド大学クエストでも明らかだろう。マグナスの目を用いれば物理的・魔法的な攻撃を一切受け付けないシールドを得ることができる。マグナスの杖はそのマグナスの目からマジカを吸い取ることもできる。いわば、マジカそのものや人間・エルフの体そのものに働きかける、非常に強力な秘宝である。

 

スノーエルフたちがもともと、このマグナスの秘宝を知っていたかどうかは分からない。もしかしたら、知らなかったのかもしれない。

ノルドたちは、偶然にして建設した初めての都市・サールザルを深く深く掘り進めるうち、偶然これを発見する。スノーエルフたちはこれを知り、ノルドたちを全滅させてでも、秘宝を守り抜こうとした。それが「涙の夜」だ。

 

ところが、ノルド達は反撃し、サールザルはノルドの掌中となる。ノルドたちはサールザルの目の活用方法をよく理解していなかったらしく、これを用いることなくスカイリムからタムリエル各地に侵略を始めることになる。

 

ところで、ウィンターホールド大学クエストで出てくるサイジック会は、古代から存在する魔法を司る組織だ。現在、タムリエルで広く用いられる魔法は、サイジック会出身のガレリオンという魔術師が、一般人でも用いることができるよう改良したもので、サイジック会が用いる魔法はもっと難解で複雑、かつ強力だ。

elderscrolls.wikia.com

 

彼らにしか分からない真実があり、第四紀の今、サールザルで再びマグナスの目が発掘されることを恐れ、ドヴァキンによりよい方向へ進むよう助言するに至る。

TESも第五作目にして、ようやくニルンにおける魔術の根幹にかかわるクエストをぶつけてきた。すでにTESオンラインでマグナスの目などに再び触れるような設定があるそうだが、より深いストーリーを第六作で期待したいものです。

隻眼のオラフ

elderscrolls.wikia.com

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ウィンドヘルムの王宮を取り巻く壁にある、隻眼のオラフの石板。盾と呼ぶらしい。

オラフは第一紀420年から452年王位にあった人物で、ドラゴン・ヌーミネクスを退治したことで知られる。

凶暴で知られたドラゴンを退治した彼は、継承戦争のさなかにあって混沌としていたスカイリムを平定しただけではなく、まだスカイリムの辺境であったリーチを平定し、現在のスカイリム版図を確立した。

 

ところが、彼のヌーミネクス退治は、謎に包まれている。

『オラフとドラゴン』で書かれているとおり、ヌーミネクス退治の戦闘を直接目撃した人物は皆、裕福になっている。これはオラフが口止めをしていたからだろうし、ヌーミネクス高齢であった(ドラゴンは定命ではないから、この表現が適切かどうかわからないけれど)という説もある。パーサー・ナックスのような様子だったということか。

オラフにとってドラゴン退治は、いわば名を挙げるには格好のイベントだったが、むしろ彼の功績は混沌としたスカイリムの再統一であり、リーチの併合だった。

 

ところが、ソリチュードではオラフ王の焚刑という行事が行われる。

オラフと同時代のスヴァクニールという吟遊詩人は、オラフ王を指弾する内容の歌を歌ったことから王の怒りを買う。ここに、オラフ王の焚刑の正当性を見出そうとする、第四紀吟遊詩人大学の依頼により、ドヴァキンはオラフ王の墳墓を探索、オラフ王の詩歌を発見する。

ところが、詩歌は多く判読不能で、補修しなければならなかった。

この時の、大学長ヴィアルモが「ソリチュードが包囲された」とか、「ウインドヘルムが包囲された」ようなことを話すのだが、この歴史的事実を伝える本はない。

 

第四紀スカイリムのように、さまざまなホールドがオラフ派、反オラフ派で分裂していたのだろう。ソリチュードは地勢的にも帝国よりだったのかもしれない。「スカイリムの守護者」と歌い上げるところから、スヴァクニールの立場が読み取れないでもない。

 

ただ、結果としてソブンガルデに隻眼のオラフは実在する。ということは、ソブンガルデに招聘されるだけの功績が認められるということだろう。

 

『帰還の歌』とノルドの歴史

Skyrim時点での『帰還の歌』は5章しか登場しない。全56章からなる長編ながら、現存しないようだ。もしくは、ゲーム上関係がない物語なので割愛されているのか。

 

メレシック時代中期、人間の元祖であるネディック人が、まだエルフの世界だったタムリエルに上陸する。彼らは人間の祖であるが、ノルドとは異なる系譜のようだ(『シロディールの社会史』)。

まもなく後期、アトモーラ大陸での寒冷化や内紛に嫌気がさした勢力、イスグラモルをはじめとしたノルドたちが、新天地としてタムリエルに上陸する。これを「帰還の時代」と呼ぶ。

 

『帰還の歌』はノルド側からの歴史だから、基本的にエルフが悪者、ノルドは被害者という描き方をしている。

 

『帰還の歌』第二章

サールザルでの「涙の夜」によってアトモーラ大陸に追放されたイスグラモルは、二人の息子、ユンゴルとユルガーにタムリエルへの再上陸を命じる。

アトモーラの、少なくともイスグラモルの指揮下では、軍団は「船長」に率いられる船で数えられた。二人の息子はそれぞれ、部下を載せる船を建造し、タムリエルへと漕ぎ出すが、嵐に遭遇してユンゴルの船は沈んでしまう。ユンゴルはその後、タムリエル北端、スカイリムのウインドヘルム近くに埋葬されることになる。

 

『帰還の歌』第七巻

サールザルを再征服したイスグラモルらノルドたちは、引き続きスカイリム全土の征服を推し進める。ヨルバスクル(ジョルバスクル)という名前の船は、川のジークという船長に率いられた精鋭ぞろいだった。彼らはイスグラモルの命により南下し、ホワイト川近辺に豊かな地域を発見する。ところが、この肥沃な大地は全く開拓されていなかった。

捕虜としていたスノーエルフに問いただすと、エルフよりはるかに長寿で強力な巨人族が周辺を支配しており、スノーエルフたちが開発することを阻害してきたという。

川のジークはこれに退くことなく戦いを挑み、ホワイトランとその周辺の支配を勝ち取る。ところが、すでに彼の部下は多く戦没しており、500名いた部下は22名になっていた。

 

『帰還の歌』第十九章

ケール・カーズという船には、サドン・レイスとイルガーメットという指揮官が乗っていて、この二人は別々の侵略路をたどる。

イルガーメットはいまのウインドヘルム周辺を侵略していると、偶然ユンゴルの墓地(おそらくユンゴルの船と遺体や遺品)を発見する。イスグラモルはここで慟哭した。

イルガーメットはこの地に、エルフが反撃できないほどの難攻不落の城塞を建築することとし、さらにこれをイスグラモルに献上することとした。

捕虜としたエルフを酷使し、高い城壁と橋を建造させた。その犠牲者は、ここに至るまで戦没したノルド人の人数に匹敵した。

二度とエルフたちが再征服できないように建造された巨大都市が、ウインドヘルムである。

 

『帰還の歌』第二十四章

内容的には、イスグラモルに率いられた同胞団の一部が、ブラックマーシュのアルゴニアン支配領域に侵入して攻略したという内容のようだ。

 

『帰還の歌』第五十六章

ノルドの一軍がモロウィンド侵略中、イスグラモルの急死を聞き、慟哭するという内容。

 

このように、第2、7、19章までがスカイリムの歴史、なかでも7、19はスカイリム主要都市形成の歴史を歌い上げている。