ウインターホールド周辺のノルド遺跡などを見て回ると、奇妙なことに気づく。
一枚目の写真。マンモスがドゥーマーに襲撃されている。ところが、襲撃されている最中に凍結してしまったような様子だ。
例えば、スカイリムのウィンターホールドを襲った大崩壊の余波かな?と推測される可能性もあるけれど、大崩壊は第4紀122年。ドゥーマーの消滅は第1紀で、まったく時期が合わない。
二枚目の写真も同様。古代ノルドの遺跡。明らかに建造されたあと、崩壊しつつ凍結を迎えている。逆に言えば、遺跡内に浸透した海水などの水分が、凍結によって徐々に肥大化したことで、古代ノルド遺跡が崩壊しつつある、という経過が読み取れる。
おそらく、スカイリム北部は元々、寒冷地であってもせいぜいヘリヤーケンくらいの、薄い雪が積もる程度だったんだろう。第1紀、この周辺ではマンモスを追って、ドゥーマーが駆ける大地だった。古代ノルドの遺跡もそびえ立っていた。
マンモスが急速に凍結したことを考えると、この地域に突如として何らかの気候変動が起きた。襲撃されたマンモスはそのまま凍結され、ドゥーマーも消滅した。もしかしたら?ドゥーマーが消滅したレッドマウンテンの戦い直後、チャイマーがダンマー化し、レッドマウンテンが噴火し、大きな気候変動が起きた。
もしかしたら、このマンモスは、その最中にドゥーマーの狩りに追い立てられていて、その最中にレッドマウンテンが噴火したのかもしれない。
すくなくとも、当初スカイリム北部は比較的温暖な地域だった。
人為的(?)な、急激かつ大きな気候変動によって寒冷地化した。
レッドマウンテンの噴火という出来事が、仮にスカイリムに何らかの気候変動を与えていたと仮定するならば、第4紀初頭の「赤い年」のレッドマウンテン噴火も、ウィンターホールドの寒冷化を促進してしまったのではないか。
ちなみに、ロンドンの位置は北緯51度線、日本周辺だと樺太になる。中学校の授業で学んだ通り、ロンドンがなぜ温暖なのかといえば、季節風。温暖な風がブリテン全域に流れ込むから、樺太と同じ緯度でも温暖で、穀倉地帯もある。
スカイリムでも、同じ緯度のソリチュードとウィンターホールドはかなり景色が異なる。さらに南のウィンドヘルムはやはり、寒冷地だ。おそらく、ソリチュードには季節風が届いているのだろう。
季節風は元々、ウィンドヘルムやウィンターホールドにも届いていた。ところが、レッドマウンテンの噴火で風が南遷した。
等々、想像を膨らませる遺跡の風景である。