日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

Oblivion日本語化 その1 予備知識

さて、すっかり日本語化関連ブログとなってまいりましたが、今更ながらOblivion日本語化です。

 

FrontPage - Oblivion 日本語化 Wiki 避難所

詳しくは、Wikiに書かれています。僕も何度となく、お世話になってきたサイト。

 

はじめに

 

なぜOblivion日本語化が必要なのか。PC版で日本語版が入手できないからです。単純な話。

TESシリーズは、日本ではOblivionから火が付きましたが、PC版はTES5:Skyrimから公式日本語版が公開された経緯もあり、Oblivion以前はすべて、日本語化が必要です。

基本的には、以下の手順を踏みます。

 

①公式版に日本語化するためのパッチ(改造プログラム)を当てる。

②Mod形式で日本語化プログラムを導入する。

③Enjoy!

 

これまでは、Steam版でも日本語化できましたが、Steam版はWindows10のアップデートによって日本語化できなくなりました。理由は不明です。もしかしたら、日本語化パッチプログラム自体が、Oblivion実行ファイルを書き換えるからかもしれない。

 

そこで、パッケージ版を今更ながら、購入する人が続出する現状です。

 

パッケージ版の違い

FAQ/PC - Oblivion Wiki JP 避難所

 

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このページが一番わかり易い。

Steam版は、全部入りのものが販売されていますが、パッケージ版の場合はありません。悩むくらいなら、一通りそろっている 5th Anniversary Editionが一番無難。僕はUK版を購入しましたが、以後各通り日本語化できましたので、UK版でもUS版でもいいと思います。

 

パッケージ版は基本的に、通販でしか入手できませんから、適当なところでぽちってください。

 

というわけで、次に日本語化手順。

イヴァルステッド雑感

イヴァルステッドについてはいろいろな考察がされているけれど、今更(ゲームが発売されて6年くらい経過している今頃)になって、いろいろ考えてみた。

というのも、闇の一党クエストを丁寧に、慎重に進めているからなんだけれども。

 

多くのドヴァキンは、ハイフロスガーの召喚を受けて訪れる、リフト地方西部の農村・イヴァルステッド。

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ここには、川を隔てて朽ちた家に住む、ナルフィという男性がいる。

ナルフィは朽ちた家に住みながら、姉・レイダの帰りを待っている。レイダはある日突然、姿を消した。

 

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ドヴァキンは逗留先である、イヴァルステッド唯一の宿屋の主・ウィルヘルムから、彼の悲しい話を聞く。

ウィルヘルムによれば、レイダが行方不明になってから暫く経つ、おそらく命を落としているだろう。

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ウィルヘルムの話では、レイダは頻繁に川向うまで錬金術素材を探して回っていたという。彼女は錬金術師だったのか、それとも錬金術素材を売り歩いて生計を立てていたのか。

ドヴァキンの捜索は(たいていの場合)驚くほどあっけなく完了する。

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イヴァルステッドから東に川を渡る橋の近くに、レイダは亡くなっていたのだ。

ドヴァキンはレイダのネックレスを回収し、ナルフィに返してあげる。ナルフィは悲しみながら、反面安堵して、ドヴァキンに礼を述べる・・・というくだりだ。

 

さて、その後闇の一党に加わったドヴァキンはなぜか、この哀れなナルフィを殺すよう命じられる。

物乞いのようなナルフィは、なぜ殺されるのか。だれが彼のために、黒き聖餐を行ったのか。あるいは、黒き聖餐を行ったという風聞が流れるほど、だれが彼を恨み、憎しみ殺そうとしたのか。

これまで、いろいろ推考されてきましたな。

 

ナルフィの姉・レイダを探すクエスト名は、日本語の場合だいぶ原語からかけ離れてしまっている。

elderscrolls.wikia.com

The Straw that Broke.これは、おそらく慣用句である、the straw that broke the camel's back、つまり「ラクダの背を折った藁」「最後の一撃」からの取られたものだろう。姉の行方を捜すナルフィに、ドヴァキンはある意味で「最後の一撃」を加える、いわば、姉の生死を明確にしてあげるという意味だと思う。

 

 さて、これまで、いろいろな推考を行ってきた方は、イヴァルステッドから、それこそ歩いてすぐの川底に眠るレイダを、何年も村人が看過してきたことを訝しがる傾向がある。

しかし、誰もが忘れ、しかもムアイクですらネタにするように、スカイリムは内戦中である。中世ヨーロッパの村落がそうだったように、村の内部は自治が保たれ、衛兵も巡視してくれるが、村の境界線を一歩出れば、衛兵は見えていても守ってくれないし、村人も助けてくれない。助ければ二重遭難になるからだ。それが、たとえ現代人の感覚でいう「目と鼻の先」でも。

イヴァルステッドは中でも、スカイリム有数の要衝・リフトの西部村落であり、帝国派の諸ホールドとも接する。川を渡れば境界から外れるとあれば、たとえ目と鼻の先でも、ナルフィの姉を捜索することで自分の身の危険を晒すような人間はいないだろう。

だから、別にこれはおかしなことではないと思う。

 

そこで、DLCの話を思い返してみる。

ドーンガードのクエストラインで、大半のドヴァキンは魂の捕らわれる場所・ソウルケルンにたどり着く。多くの魂の言葉を聞いた人も多いだろうが、その中に「死霊術師相手に、偽物と分かってて売るほど俺は馬鹿じゃない」と発言するキャラクタのことを覚えているだろうか。そう、死霊術師たちは、商人だろうと誰だろうと、裏切り者は軽々しく殺し、魂を捕らえることがあった。商人たちと死霊術師たちの商取引は、まさに命がけだったのだ。

錬金術素材というのは、この時代とても貴重だっただろうし、歴戦のつわもの・ドヴァキンのような者でなければ収集するのは命がけだろう。それだけに、食い物などを上回る価格になる。魔術師たちは、高価な対価を払って、錬金術素材をそろえていた。

レイダが商取引していた相手が、死霊術師などの、比較的悪質な魔術師だったと仮定すればどうだろう。レイダは偽物と思わず、錬金術素材を売り、生計を立てていた。レイダは偽物を売った者として狙われ、錬金術素材を探しているさなか、殺された。魔術師たちにとって、レイダの荷物など価値がないから、そのままにしておいた。

村人も、レイダがそうしたいかがわしい連中相手に商売をしていることを知っていた。だから、殺されたと推定する者が多かった。

 

レイダを殺した魔術師は、彼女の弟が何年たっても、まだ彼女を探していることを知った。いつか、ドヴァキンのような旅人が彼女を捜索することに手助けし、殺されている彼女を探すかもしれない。

そこで、彼(ら)は黒き聖餐を行う。黒き聖餐に必要な素材は、実は錬金術師などには簡単にそろうものばかりなのだ。

 

レイダ・ナルフィを殺したのは、錬金術に近しい、魔術師ではないか。そして、イヴァルステッドの村人たちは、実は大半がそのことに気づいていたのだが、彼らの裏ぐらさ、そしてスカイリム特有の魔術に対する恐怖と蔑視の傾向から、そんな魔術師相手に商売をする、レイダ・ナルフィ家族に関わらないようにしているのではないか。

などと思いながら、今日も闇の一党プレイを丁寧にやっています。

 

シセロ シロディールの闇の一党

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シセロとどういう形で会うにせよ、彼の日記を入手することができる。

日記はなかなかの読み応えで、当時のシロディールの混沌と無秩序ぶりをつぶさに拝見できる。

シセロは守りし者として、夜母の棺桶を背負ってはるばる、シロディールにやってくる。

その経路は、海を渡ったことを克明に記述していることから、また、シロディールとスカイリムの陸路が封鎖されていた情勢も考慮すれば、海路しかなかった。シロディール内でも山岳地帯である北東部の街・シェイディンハルからは、いちどインペリアルシティを経由してレイヤウィンから海に出、ハイロック西岸経由でソリチュード港に到達したのだろう。

シセロは一度、スカイリムに残る聖域の1つ、某所にたどり着く。その後、南部の聖域に向かうわけだが、その旅路で(運が良ければ)ドヴァキンに遭遇する。

 

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シロディールの、インペリアルシティからすこし南、ブラヴィルには幸運の老女像がある。これが、夜母の眠る場所のサインだ。

混沌としたシロディールにおいて、ブラヴィルで夜母の棺桶を護りつつ生活していた最後の聞こえし者は、その危険を察知して、家を飛び出し、夜母の棺桶を護る決意をする。ところが、賊によって神聖なる夜母の墓所は荒らされ、聞こえし者らは殺されてしまう。

生き残りの一党により、夜母の棺桶は闇の一党の聖域・シェイディンハルの地下室に届けられる。こうして、スカイリムに夜母が訪れる舞台準備は整ったのだ。

 

オブリビオンでは、完成された組織としての闇の一党プレイができる。一方、スカイリムでは五教義も忘れさられ、夜母の存在も崇拝しない「新世代」闇の一党に加わり、シセロ以下「純潔」闇の一党との確執を知ることになる。

 

興味深いのは、夜母がこの新旧世代の闇の一党について、詳しい感想を一度も述べない点だろう。闇の一党がかくあるべきだ、というのは、彼らの崇拝する夜母の知るところではなく、結局のところ、闇の一党内部で決すべきことなのだ。

では、ドヴァキンはどのような闇の一党を形成するのだろうか。

SkyrimからOblivionへ

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僕はSkyrimにドはまりして、Oblivionを楽しみ、結局Skyrimに戻った。

そのころ、リアル都合でFalloutには手を付けていなかった。たしか、セールでFallout3とNVがセットで500円かいくらか、すごく安かったけれど、リアル都合で遊べなかったこともあり、Skyrimの世界観を通じて、もしかしたらOblivionFalloutも自分に合っているのかもなあ、と思って買い集めた。

たしかに面白かったけれど、Skyrimの世界観は独特なものだった。

 

有名な動画が多くアップされているとおり、確かにOblivionオープンワールドで、自由なのだが、システムがそれに追いついていない感が強い。

Skyrimでは自由度と、システムと、Modがそれについてきている。

 

 

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キャンプ道具で野宿し、食い物なども作れる。

一日、ただひたすら放浪して、気まぐれにダンジョンに潜り込むこともできる(ただ、やりすぎると関連クエストが楽しめ無くなる)。

こういう、小さな自由度を補助するシステムやModの充実度が、SkyrimOblivionなどとの決定的な違いだ。

 

僕個人の志向でもあるけれど、Oblivionには「あの懐かしいクエストやりたいなあ」とは思うけれど、「彷徨いたいなあ」とは思わない。

Skyrimは「彷徨いたいなあ」とは思うけれど、クエストは(やりすぎたせいもあって)「またやりたいなあ」とは思わない。

同じ連作なのに、ここまで求めている内容が異なるゲームは珍しいだろう。

 

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で、最近はMinecraftでお城作ったり、意味もなく正方形の穴を掘ったりしている。

 

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このお城はお気に入り。

まあ、だれも攻めてこないけれど。

 

いろいろな事情で、一日にゲームできる時間が1時間もないので、結局穴掘って終わり、みたいな毎日ですが、TES6のころにはゲーム長時間できればいいなあ。