Far Harbor : Cliff's Edge Hotel
クエスト:Brain Deadの舞台となるホテル。
名前の通り、マウントデザート島の北西、ファーハーバーの最寄りの崖の突端部分に建築されたホテル。内装などを見ると、なかなかの高級感。
ホテルは半円状に建設されており、中庭になっている部分にVault特有のエレベーター遺構が残る。車の残骸が残っている理由は、ホテル内部に入ったらわかる。ホテル内部にはおそらく、Vault居住者専用かと思われる駐車場があって、エレベーターはそこに直結している。
ホテル内部にはフェラルグールが多く住んでいて、理由もクエスト:Brain Deadを進めると理解できる。彼らはVault内部に入れなかった人々のようだ。
さて、このクエスト:Brain Deadはいわくつきだ。
このWikiの最後のほうにあるように、FalloutNVのMod、
Autumn Leaves at Fallout New Vegas - mods and community
と類似性が高い、とのMod作者様からの訴えがある。
このあたり、ベセスダはもう少し慎重に対応すべきだったと思うけれど?
ホテル地下に建設されたVault118は、二重構造になっていた。第一区画はごく限られた、超富裕層のための高級Vaultであり、ロボットによる管理が徹底されていた。
一方、第二区画には労働者階級がすし詰めに押し込まれる。
もしかしたら、階級闘争でもさせようとしたのかしら、と思うような構造だ。
ところが、最終戦争前に富裕層の中から、ロボット工学者の一人が「俺たちの脳を、いっそロボブレインに移植して、永遠の生命を得ようじゃないか」的な、全く狂った発想をして、富裕層たちもこれに乗った。
さらに、監督官しか関与できないVaultのシステムをオーバーライドして、第二区画の建設を阻止し、労働者階級の入場を阻止した。
監督官はVault唯一の「人間」になってしまったわけだ。
でも、富裕層たちが少しでも外の情報を得ていたのならば、人造人間が闊歩する時代が訪れているのだし、そろそろ出ても良かったのではないか、と思わないでもない。近くには人造人間のパラダイス、アカディアもあることだし、知らないわけないでしょ、と思わないでもない。そして、111が訪れたときは廃墟になっていた的なストーリーが、一番しっくりくるような気がしないでもない。
監督官の部屋では、監督官と思しき遺体が、監督官デスクに前のめりになって死んでいる。これを見ると、どうも監督官も殺されたのではないか、と思わないでもない。
登場人物の一人が「たった20年前よ」と語る言葉に、重さを感じる。ロボブレインになってしまうと、20年が「たった」なのだ。Vaultに入って200年、彼らにとって20年は、ほんの昨年程度の意味しかないのだろうか。
ところで、ロボブレインの脳みそってそんなに長生きするのだろうか。そんな疑問を持たないでもない。
いろいろ、詰めの甘い設定のクエストだが、ファーハーバークエストの中でも面白みのあるクエストではある。
日本人声優さんの、某「見た目は子供、頭脳はお・と・な」的な演出も楽しい。
ちなみに、現在のバーハーバーには沿岸に高級ホテルはあるけれど、こんな山中には高級ホテルはないようです。