日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

Skyrimスタート時点の状況について

Fallout4に飽きたわけではないけれど、基本的にアポカリプスには400時間くらい浸ると疲れる性質なので、しばらくSkyrimの自然に癒されようと思う。

 

Skyrimの世界観については多くのプレイヤーが経験しているので、今更感はあるけれど、実はよくわからないまま、とりあえずクエストクリアして終了している人が多い。Fallout4もそうだけど、ある程度の考察や探求がないと、TESの世界観は理解できない。

 

TESの世界観としては、善の神様であるエイドラと、悪(というより俗っぽい)の神様・デイドラの二者を軸に構成される。これらの神はいわゆる、地球の神様と違って、実在するところを理解しておかないとなかなか。

デイドラはオブリビオンに住んでいる。人間やエルフはムンダスという世界。ムンダスにはニルン(地球に対応する)という惑星があり、その一つの大陸がタムリエル。タムリエルの中心はシロディールといい、北端の地域をSkyrimという。

 

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Image - Skyrimmap.png | Elder Scrolls | Fandom powered by Wikiaより借用

 

前作のTES4はオブリビオンというけれど、これはオブリビオン領域とムンダスを隔てる障壁を、人間やエルフの新興宗教・深淵の暁教団が破壊して、デイドラにムンダス領域をささげようとしたことに端を発する。障壁というのは、シロディール皇帝にのみ受け継がれる、ドラゴンボーンの血筋と、その者だけが受け継ぐ王のアミュレット、そして障壁そのものであり、シロディール皇帝にしか灯せないといわれる、竜の灯。だから、オブリビオン冒頭で深淵の暁は、皇帝暗殺を企てる。

 

オブリビオンとムンダスの障壁を護るという、ほかの種族にはできない任務を担ったシロディール皇帝は、もともとは最も古いドラゴンボーンと目される、レマン・シロディールに端を発する。その後、内紛などが起きて、次の有力なドラゴンボーンが、後世エイドラに加えられるタロス。別名・タイバー・セプティム。タロス以後の王朝は、セプティム朝と呼ばれる。

 

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ホワイトラン・タロス像

 

ところが、オブリビオン動乱によってセプティム朝を唯一正統的とする、オブリビオンとムンダスの障壁を護ることはできなくなった。また、セプティム朝はその命を犠牲にして、永遠の障壁となったマーティンの死により、途絶えてしまう。皇帝なき時代を迎えるタムリエルでは、それまでの皇帝による支配が弛緩、遠い昔シロディールを追われたエルフなどが独立の動きを見せる。

まもなく、シロディールのコロディア出身の皇帝・タイタス・ミードが実力で即位し、まもなく2世が即位する。2世の即位したころは、すでに帝国の支配は名ばかりになっており、まもなく南部エルフの諸国が反旗を翻す。シロディールの象徴・インペリアルシティの陥落、白銀(ホワイト・ゴールド)の塔が崩れ、帝国の崩壊がだれの目にも明らかになったその時、Skyrimに住むノルド族などの援軍を得てタイタス・ミード2世は、反撃ののろしを上げる。エルフ軍をインペリアルシティ周辺の戦闘で排除し、シロディールの大半を回復する。これらの戦争をいわゆる「大戦」と呼ぶ。

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しかし、帝国軍の戦力はこの時点で崩壊しており、対するエルフ軍も崩壊しており、双方とも休戦するほかなくなる。この際、帝国がエルフに対して認めた内容が、神格化されてエイドラに加えられた、タイバー・セプティムことタロス信仰の停止だった。

タロスはノルド出身の皇帝であり、ノルドの国であるSkyrimでは、先の戦争で多くの犠牲を払って帝国軍に協力したにも関わらず、そのタロス信仰を禁止されたことから、帝国への離反の動きが鮮明になる。

 

大戦でも活躍した、Skyrimのホールド・ウインドヘルムの首長であり、自称上級王のウルフリック・ストームクロークは、タロス信仰を認めないならば帝国に従えないと宣言。一方、当時Skyrimの首都であるソリチュードの首長で、上級王としても認められていたトリグはタロス信仰の禁止を受け入れる。ウルフリックはこれに対峙、決闘してトリグを殺したことから、上級王殺しの罪過を科せられる。

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一方、トリグ亡きあと、その妻にして美しきエリシフはソリチュード首長を受け継ぎ、ソリチュードに帝国軍の進駐を受け入れることになる。

 

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帝国軍はソリチュードに、テュリウス将軍麾下の軍団を派遣。ただし、リッケ軍団長などがノルドだったように、その大半は現地採用の軍団であった。

 

 

Skyrimは帝国軍とストームクロークに分裂し、9のホールドはそれぞれの首長が帝国派・ストームクローク派に分かれて消耗戦に陥る。Skyrim主人公である「ラスト・ドラゴンボーン」が協力を仰ぎ、協力を惜しまない、Skyrim中央のホールド・ホワイトランのように、どちらにも就かないホールドも存在する。

 

エルフの国であり、大戦の発端となったアルドメリ自治領は、実質的にはエルフ急進派であるサルモールの傀儡政権でもあるが、このサルモールは帝国領域に、タロス信仰禁止の巡視などを目的に、使者を派遣していた。Skyrimには、大戦でも活躍したエレンウェン以下の使者が派遣されており、彼(女)らはソリチュード北辺の大使館を持っている。

エレンウェンと帝国軍は、消耗戦を終えるべく、策略をめぐらす。そしてストームクロークの王・ウルフリックを捕らえることに成功する。ウルフリックは上級王殺しの罪により、Skyrimとシロディールの国境の町・ヘルゲンで即時処刑を決行する。

 

ラスト・ドラゴンボーンは荷馬車で突然目覚める。周りには数名のストームクローク兵。一番奥に、さるぐつわを嚙まされて座っているのが、ウルフリックだという。

ヘルゲンの街、塔を見上げる広場で処刑が始まる。ラスト・ドラゴンボーンが断頭台に頭を載せたとき、見えた塔の上に、真っ黒なドラゴンが現れる。終末をもたらすドラゴン・アルドゥインだった。