日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

Skyrimストーリーの初歩・導入②

前提として、TESの世界はシリーズを重ねるごとに改変、後付けが多いので、分かりにくくなること。

少なくとも、以下はSkyrim時点でのストーリー。

 

○帝国とは?

第三紀、ノルドの将軍、タロス、インペリアル名でタイバー・セプティムは、外敵を排除するなどの軍功により、皇帝となる。以外、シロディールを首府とする帝国をセプティム朝と呼ぶ。

セプティム朝には竜の血脈(ドラゴンボーン)が神々の恩寵として与えられていた。ちなみに、Oblivionではそこまで明示されてなくて、王者のアミュレットを身につけられる、とぼかされていた。

 

タイバー・セプティムはグレイビアード達によれば、ひさびさに現れたドラゴンボーンだったが、彼が現れた時、特にタムリエルにドラゴンがいたわけではない。つまり、彼が神々の恩寵としてドラゴンボーンになったのは、いわば神々の気まぐれに過ぎない。もしくは、現実世界と神々や悪魔の世界の障壁を強化しようという考えかもしれないけれど。

 

セプティム朝は、シロディール以外の地域を速やかに平定し、各地に帝国軍を進駐させた。各地を属州とし、一定の自治権を与えながら、軍事力は奪い取った。こういう統治はローマ帝国そのもの。

 

Oblivion動乱の時、長い平和で衰退しきった帝国軍は、シロディールを防衛するだけの実力しかなく、属州進駐の帝国軍はデイドラで溢れかえり、属州の市民を殺戮する状況を見捨ててシロディールに逃げ帰った。モロウィンドではレドラン家などの有力な氏族が私設軍で対処したが、それでも他の属州の侵略を受けた。

こうして、属州の帝国への支持は低下していく。

 

○エルフ達の逆襲

かつて、タムリエルに繁栄したエルフ族は、人間達の進出で南に流れるほかなく、中でも純エルフとされるアルトマーはサマーセット島で反帝国派と帝国支持派に分かれていた。Oblivion動乱の結果、デイドラを駆逐する主力となった反帝国派は、帝国支持派を一掃し、主導権を握る。この勢力がサルモールであり、サマーセット島の新国家がアルドメリ自治領だ。

サルモールは、ウッドエルフやカジートの国家を糾合して、帝国に戦いを挑む。これが「大戦」だ。

 

大戦はサルモールの事実上の勝利に終わる。

さて、サルモールの要求には、ノルドに到底許容できない内容があった。

シロディールの帝国は、タロスの功績を称え、それまでの「八大神」に加えて「九大神」とした。いわば、実在の人間を神にした。

エルフ達にしてみれば、自分たちを南西の小島に追いやった人間達の中から、神聖なるエイドラが勝手に加えられたわけで、長い間耐えられない苦痛だった。

サルモールは、エイドラからタロスを排除しろ、と求め、帝国は受け入れた。

 

○ノルド急進派の反逆

これまで帝国に協力的だったノルドの中には、この決定を帝国の裏切りとみて、独立を画策する勢力が生まれる。

その急進派の首領が、オープニングで主人公とともに馬車に乗り、処刑を待つウルフリック・ストームクロークだ。

ウルフリックは少し前、スカイリムでも帝国派であったソリチュードのトリグ上級王を決闘で殺しており、帝国から追われていた。

混乱するスカイリムに派遣されたのが、テュリウス将軍で、彼は着任早々、策略でウルフリックを捕え、処刑して反逆ノルドを分解しようとしていた。

 

○時の流れに封印されたアルドゥイン・世界を破滅させるもの

古代ノルド達が、エルダースクロールの力で時の流れに封印した、世界を破滅させられるドラゴン、アルドゥインは、このタイミングで復活する。そして、神々の気まぐれな恩寵によって生まれるドラゴンボーンも、突然その運命を知る。主人公は、アルドゥインの脅威から再び、タムリエルを救うためにドラゴンボーンとして、新しい日々を過ごすことになるのだ。