日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

Skyrimストーリーの初歩・導入①

なんでもできるけれど、何をしたらいいか分からない。

そもそも、どういうストーリーか暫くプレイしないと理解できない、それがSkyrim

 

僕は、もともと中世ヨーロッパなどの歴史に詳しいほうなので、分からなくても最初からいろいろ推論して楽しめたけれど、そうじゃない人のほうが大多数だ。

 

そこで、いろいろセンテンス事にまとめてみようと思った。

 

〇ベースは中世ヨーロッパ

TESシリーズすべてに言えることだけれど、中世ヨーロッパ、中でもドイツ以西をモチーフにしている。TES5の舞台はドイツから北、北欧だ。

 

〇神と悪魔が実在する。

現代社会では実在するかどうか、人によって判断が異なるけれど、TESの世界では神(エイドラ・九大神)も悪魔(デイドラ)も実在する。彼らは現実世界とは異なる世界に、独自の領域をもっているものの、時として彼らに強い興味を抱く人間・エルフを自らの世界に引き込んだりする。

 

〇種族は多数いる。

舞台となるタムリエルというのは、ニルンという惑星にうかぶ大陸だ。この大陸の四方には、人間・エルフ両種族の祖先が住んでいる(住んでいた)。例えばTES5の主人公たるノルドは、アトモーラという大陸に住んでいた人間で、内紛に嫌気がさした人々が、新天地としてタムリエルに上陸した。しかし、それ以前からエルフ族が違う大陸から上陸していて、人間とエルフの相克が始まった。タムリエルの歴史は、言い換えれば人間とエルフの、タムリエル主導権を巡る内紛といってよい。

 

〇魔法も実在する。

なぜ魔法が実在するのかは、長い長い歴史があるので割愛。

 

〇種族ごとに特性がある。

〇ノルド

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金髪白色、のうみそきんにく君のノルド。古代スカンディナヴィアに反映した、ヴァイキングがモデルだろう。さすがに、最近の北欧人種と一緒にされると失礼だろうし。

恐ろしく寒さに強く、薄着でも平気。魔法や学問をどこか小馬鹿にしていて、武器と酒で語り合うことが多い。近所にいたら迷惑な人々。

 

〇ハイエルフ

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アルトマーと呼ぶ。エルフ族の中でも、もっとも「原始的なエルフに近い」種族。タムリエル大陸南西に浮かぶサマーセット島出身。自分たちを高潔な種族と信じ、きわめて高圧的かつ無礼。魔法にめっぽう強く、ノルドの対局にいるといってよい。彼らがもともと使っていた魔法は複雑怪奇だったのを、一般の人々でも使えるように改良したものが、ゲーム上で用いられる魔法。古代魔法はもっと強力だったり、複雑だったらしい。ただ、肉弾戦になると恐ろしく弱い。TES5ストーリー上、第二の主人公といってよい。

 

〇インペリアル

elderscrolls.wikia.comかつて、スカイリムに上陸して瞬く間にタムリエル各地に進出した人間種の、いわば発展型。タムリエル大陸の中央、もっとも豊かなシロディールを征服したのち、外交能力を身に着け、ノルドよりはるかに社交的になったし、学術に対しても理解を深めた。その分、ノルドのような筋肉質は失っている。魔法・武器ともに平均的になりすぎて、特徴という特徴を見出せない種族。

 

〇ブレトン

elderscrolls.wikia.comタムリエル大陸北端、ハイロック出身。彼らはエルフと人間種の混血で、魔法を使いこなせる人間種である。ゲーム上では商売汚いように描かれるところがある。肉体もか細いことが多く、魔法に特化している。でもエルフ族ほどマジカを備えているわけじゃないので、決して魔法戦に強いわけじゃない。こちらも、どっちつかずになりがちな種族。

 

ダークエルフ

elderscrolls.wikia.comダンマー。TES3の舞台、モロウィンド出身の種族。昔は黒くなかったけれど、禁忌の武器を使って神様(エイドラ)を怒らせて黒くなった、といわれているけれど、本当かどうか知らない。

魔法に特化されていて、これはTES5DLCのソルスセイムでも、襲ってくる連中の多くが魔法戦を挑んでくることからも明らか。猜疑心が強く、皮肉っぽいことをよく言うけれど、仲良くなるといい人が多い。闇の一党の源流は彼らにある。

 

〇ウッドエルフ

elderscrolls.wikia.comボズマー。タムリエル大陸南部・ヴァレンウッド出身。狩猟を得意とする種族である一方、すこし変わったキャラクターとして認知されている。変わったという表現が適切かどうかわからないが、TESシリーズで出てくる多くのボズマーは、犯罪者だったり偏執家だったり、とにかくめんどくさい。ちなみに、同族を食う。

 

〇オーク

elderscrolls.wikia.comオーシマー。エルフ族の中でも魔法より肉弾戦に特化されている。彼らの歴史は差別の歴史で、涙なしでは語れない。今日でも多くのオーシマーは、同族だけで辺境に村を建て、ひっそりと過ごす。

 

〇レッドガード

elderscrolls.wikia.com人間種だが、原初はノルドと違い、もともとの出身大陸がある。モデルはアフリカ・アラブ系の人種。アラブ系の曲刀を用いて、もっぱら肉弾戦を得意とする。話し方や交渉方法も単刀直入であるが、その分なぜか素朴で嫌いになれない性質の人々。タムリエル西部ハンマーフェル出身。

 

〇カジート

elderscrolls.wikia.com猫族。タムリエル南部エルスウェーアの種族。『火中に舞う』シリーズでは、狂暴な一面を露にするが、ゲーム上ではかわいい。

 

〇アルゴニアン

elderscrolls.wikia.comタムリエル大陸南東、ブラックマーシュ出身。トカゲ族。

 

アルゴニアンとカジートは、闇の一党や盗賊ギルドに近い特性がある。暗殺や窃盗に特化したキャラクターというべきか。

 

 

〇すでにストーリーは第二段階に入っているからややこしい。

 TES1から4、名作名高いOblivionに至るまで、主人公はユリエル・セプティム七世という、名君だか暗君だかわからんオッサンだった。

 もともと、現実世界と神や悪魔が住む世界には、様々な障壁があったから、お互いに自由に行き来することができなかった。

 シロディール帝国の皇帝だけに受け継がれる、ドラゴン・ファイアや王者のアミュレットもその障壁の1つだったのだが、それ以外のトリガーをすべて自ら破壊してまわったのが、このユリエル皇帝。その挙句、最後の障壁である自らの血とアミュレットを、暗殺者に奪われてしまうという失態を演じ、悪魔が自由に現実世界に侵入できるようにしてしまった。これがOblivionのストーリー。いわば、皇帝が自ら現実世界を破壊する歴史が、TES4までのあらすじ。

 ユリエル皇帝の隠し子が、エイドラの一人に変化することで障壁が復活し、今はデイドラが自由に来ることは無くなった。

 

 TES5の世界は、いわばTESの第二段階のストーリーとなる。