黒檀・Ebony
デイドラの鎧に次いで頑強なエボニー。
その和訳は黒檀。おもわず「こくだん」と呼ぶ人も多いと思うが、「コクタン」である。
エボニーをそのまま訳すと黒檀、つまり固くて黒い木になるが、木造の鎧というわけではない。
TES作中、唯一その性質に触れる著作物がある。
このSkyrim Libraryはすばらしいサイト。暇さえあれば読んでいた時期がある。
これによれば、冷たいまま叩くとヒビが生じて、粉々になるという。また、鉄とあわせて合金にはしない。エボニーはエボニーだけで鍛造する。
ところが、鎧にすると頑強になる。
つまり、素材の段階では強固ではないが、鍛造すると簡単には破砕されない性質をもつ、ということになる。
エボニー内には水分や酸素などの気体が含まれているのだろうか。鍛造することで純粋性を増し、強固になると解釈することもできる。
一説には黒曜石のようなもの、ともある。
しかし、黒曜石は強固ではない。むしろ、ガラス質でもろい。加工する上で鋭利になりやすい性質なので、古来から道具の原料として用いられてきたが、つまりはそういう性質だ。
TES内の特殊な鉱石であることは間違いないが、さて、どんなものなのだろう。
和訳の黒檀にしても、誤訳であるとしても、なんかカッコいい訳である。
ずいぶん前から愛用している武器は、すべて黒檀製である。