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日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

イヴァルステッド雑感

イヴァルステッドについてはいろいろな考察がされているけれど、今更(ゲームが発売されて6年くらい経過している今頃)になって、いろいろ考えてみた。

というのも、闇の一党クエストを丁寧に、慎重に進めているからなんだけれども。

 

多くのドヴァキンは、ハイフロスガーの召喚を受けて訪れる、リフト地方西部の農村・イヴァルステッド。

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ここには、川を隔てて朽ちた家に住む、ナルフィという男性がいる。

ナルフィは朽ちた家に住みながら、姉・レイダの帰りを待っている。レイダはある日突然、姿を消した。

 

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ドヴァキンは逗留先である、イヴァルステッド唯一の宿屋の主・ウィルヘルムから、彼の悲しい話を聞く。

ウィルヘルムによれば、レイダが行方不明になってから暫く経つ、おそらく命を落としているだろう。

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ウィルヘルムの話では、レイダは頻繁に川向うまで錬金術素材を探して回っていたという。彼女は錬金術師だったのか、それとも錬金術素材を売り歩いて生計を立てていたのか。

ドヴァキンの捜索は(たいていの場合)驚くほどあっけなく完了する。

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イヴァルステッドから東に川を渡る橋の近くに、レイダは亡くなっていたのだ。

ドヴァキンはレイダのネックレスを回収し、ナルフィに返してあげる。ナルフィは悲しみながら、反面安堵して、ドヴァキンに礼を述べる・・・というくだりだ。

 

さて、その後闇の一党に加わったドヴァキンはなぜか、この哀れなナルフィを殺すよう命じられる。

物乞いのようなナルフィは、なぜ殺されるのか。だれが彼のために、黒き聖餐を行ったのか。あるいは、黒き聖餐を行ったという風聞が流れるほど、だれが彼を恨み、憎しみ殺そうとしたのか。

これまで、いろいろ推考されてきましたな。

 

ナルフィの姉・レイダを探すクエスト名は、日本語の場合だいぶ原語からかけ離れてしまっている。

elderscrolls.wikia.com

The Straw that Broke.これは、おそらく慣用句である、the straw that broke the camel's back、つまり「ラクダの背を折った藁」「最後の一撃」からの取られたものだろう。姉の行方を捜すナルフィに、ドヴァキンはある意味で「最後の一撃」を加える、いわば、姉の生死を明確にしてあげるという意味だと思う。

 

 さて、これまで、いろいろな推考を行ってきた方は、イヴァルステッドから、それこそ歩いてすぐの川底に眠るレイダを、何年も村人が看過してきたことを訝しがる傾向がある。

しかし、誰もが忘れ、しかもムアイクですらネタにするように、スカイリムは内戦中である。中世ヨーロッパの村落がそうだったように、村の内部は自治が保たれ、衛兵も巡視してくれるが、村の境界線を一歩出れば、衛兵は見えていても守ってくれないし、村人も助けてくれない。助ければ二重遭難になるからだ。それが、たとえ現代人の感覚でいう「目と鼻の先」でも。

イヴァルステッドは中でも、スカイリム有数の要衝・リフトの西部村落であり、帝国派の諸ホールドとも接する。川を渡れば境界から外れるとあれば、たとえ目と鼻の先でも、ナルフィの姉を捜索することで自分の身の危険を晒すような人間はいないだろう。

だから、別にこれはおかしなことではないと思う。

 

そこで、DLCの話を思い返してみる。

ドーンガードのクエストラインで、大半のドヴァキンは魂の捕らわれる場所・ソウルケルンにたどり着く。多くの魂の言葉を聞いた人も多いだろうが、その中に「死霊術師相手に、偽物と分かってて売るほど俺は馬鹿じゃない」と発言するキャラクタのことを覚えているだろうか。そう、死霊術師たちは、商人だろうと誰だろうと、裏切り者は軽々しく殺し、魂を捕らえることがあった。商人たちと死霊術師たちの商取引は、まさに命がけだったのだ。

錬金術素材というのは、この時代とても貴重だっただろうし、歴戦のつわもの・ドヴァキンのような者でなければ収集するのは命がけだろう。それだけに、食い物などを上回る価格になる。魔術師たちは、高価な対価を払って、錬金術素材をそろえていた。

レイダが商取引していた相手が、死霊術師などの、比較的悪質な魔術師だったと仮定すればどうだろう。レイダは偽物と思わず、錬金術素材を売り、生計を立てていた。レイダは偽物を売った者として狙われ、錬金術素材を探しているさなか、殺された。魔術師たちにとって、レイダの荷物など価値がないから、そのままにしておいた。

村人も、レイダがそうしたいかがわしい連中相手に商売をしていることを知っていた。だから、殺されたと推定する者が多かった。

 

レイダを殺した魔術師は、彼女の弟が何年たっても、まだ彼女を探していることを知った。いつか、ドヴァキンのような旅人が彼女を捜索することに手助けし、殺されている彼女を探すかもしれない。

そこで、彼(ら)は黒き聖餐を行う。黒き聖餐に必要な素材は、実は錬金術師などには簡単にそろうものばかりなのだ。

 

レイダ・ナルフィを殺したのは、錬金術に近しい、魔術師ではないか。そして、イヴァルステッドの村人たちは、実は大半がそのことに気づいていたのだが、彼らの裏ぐらさ、そしてスカイリム特有の魔術に対する恐怖と蔑視の傾向から、そんな魔術師相手に商売をする、レイダ・ナルフィ家族に関わらないようにしているのではないか。

などと思いながら、今日も闇の一党プレイを丁寧にやっています。