日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

ネス・スカイレーン

3周目で初めて、というランダムイベントがあった。

 

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ネスさん。なかなか、Falloutっぽいキャラクタ。ただ、3だったら必ず最後裏切ったよね。ボストンは比較的、まともな地域だしね。仕方ないね。

 

スカイレーンズ・エア(Skylanes Air)の残骸を探索するクエストで、いつもなら偶然発見した墜落現場の一つを、ネスさんと探索する。

その代わり、スカイレーンズ・エアが戦前に密輸していた数々を手に入れにくくなる。手にれるためには、ネスさんと戦わないといけない。

NPCを抹殺してまでも欲しい物品ではないので、今回は退く。

 

さて、スカイレーンズというのはそのまま「そらの道」だから、「空路航空会社」みたな感じなのかな。

 

いつもながら、本家FalloutWikiを見てみると、こんな記事がある。

fallout.wikia.com

興味深かったのは、「Behind the scenes」の次の文章。

The Skylanes Flight 1981 recording first refers to the flight in the correct terminology, but refers to the flight incorrectly as Skylanes Flight 1891 later in the recording.

ゆるく訳すと、”スカイレーンズ1981便のレコーダーでは、最初のほうではちゃんと1981便って言ってるんだけど、後の方では1891便って言ってるんだよね”

海外の人は細かいなあ。

次に、この文章がよくわからない。

The airliner most closely resembles a proposed but never built variant of Northrop Grumman's 1947 YB-49 flying wing. Both share the same long swept wings, with 8 in wing turbojets. As well as the same vertical stabilizer shape.The proposed civil variant has the same unusual oblong windows on the wing's leading edge and in wing seating. A nuclear powered variant was actually in the works at the time, but never flew.

このアンダーラインのところにリンクされた絵も貼っておく。

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ゆるい訳をするならば、この飛行機はノースロップ・グラマンのYB-49という全翼機にきわめて似ている、ということ。

ん?と思ったのは、僕がミリオタだからだろう。

まず、1947年段階で「ノースロップ・グラマン」という会社は存在しない。両社が合併するのは1994年。次に、全翼機の先駆けである、YB-49は実用化されなかったけれども、これはノースロップ社の試作機だ。

YB-49 (航空機) - Wikipedia

また、YB-49というのは爆撃機なので、旅客機であるリンクされた画像とは、全く違うものとなる。形は似ているけれど、YB-49の文章でリンクする画像には不適切だ、ということだ。

 

じゃあ、どこからこの絵を拾ってきたのか、リンク先のアドレスを見てみると、

http://www.atomicfez.com/news/

このページの中ほどにある、画像に同じアドレスがある。つまり、適当に引っ張ってきているのだが、これはある出版社の出版物に関連する、イメージらしい。

 

次に、この画像から検索してみると、

www.gizmodo.com.au

というページに突き当たり、この画像の詳細を知ることができる。

どうやら、Eagleというコミック雑誌

Eagle (British comics) - Wikipedia, the free encyclopedia

の画家、L. Ashwell Woodという人の作品らしい。

 

つまり、FalloutWikiの項目を記入した人は、YB-49とスカイレーンズ1981便とが酷似している、って言っているんだけど、その元ネタはイギリスのコミック雑誌挿絵ということになるよね?

という、だれにとってもどうでもいいことを調べていたら、休日が過ぎ去っていた。

L. Ashwell Woodがどういう背景でこういう絵を描いたのか、Gizmodoの記事を読んでみると、ノースロップ案の全翼型爆撃機については、試作機に終わった経緯もあって、情報が少なかった。そこである程度の情報をもとに、「民間航空機が活況を呈するだろう未来、全翼機型の旅客機があってもおかしくないよね?」という空想のもと、描かれたものらしい。

それがFallout4に活用されているとすれば、これはこれでなかなか、面白い話じゃない?

 

 

ちなみに、L. Ashwell Woodで検索すると、Fallout風の絵がたくさん出てくるので、ワクワクするかもしれません。