日々ぴこぴこ

TESとかFalloutとか、思ったことを淡々と。

Skyrim 内戦クエスト

思うところあって、ニューゲームでリスタートしてみました。

 

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今回は、内戦クエストを可能な限りまず進めて(ドラゴン関連クエストも必要最低限しかクリアせずに)から、ほかのクエストに移るという方法でやってみようかと。

 

今後のTESシリーズがSkyrimの歴史をどう描くかはともかくとして、Skyrimの内戦はタムリエル帝国全体を象徴づける事案だろうし、だから帝国軍は強力な部隊を派遣し、なんとかSkyrimの離反を防ごうとする。

 

大戦のとき、ジョナ将軍に率いられて帝国軍の反撃の一翼を担った(というより、反撃の主力となった)Skyrim軍団には、帝国軍軍団長のリッケと、ストームクローク副将のガルマル・ストーンフィストがいた。

 

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大戦後の白金協定によって、彼らの進む道は二つに分かれた。帝国からの離反と、帝国への再帰属だ。

TES5だけやっていると、帝国軍ってひどい連中だなあ!と思いがちだけど、TES4をやってみると、帝国軍もストームクロークも似たようなもんだな、と思う。僕だけじゃないと思う。

特に、大戦で多くの犠牲を払ったノルドにとっては、この選択は難しく、酷な内容だと思う。

 

とりあえず、仕事忙しいので進められるときに進めてみます。

カタリナ号と、皇帝、皇帝暗殺

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三本マストの大型帆船。船首には像と旗が取り付けられ、船尾楼は大型。船首と船尾は金色で塗装されて、皇帝の帆船というにふさわしい豪奢なつくりになっている。

名前の由来は、狂王ペラギウスことペラギウス3世の妻・ダンマーのカタリナからであろう。

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『帝国の略歴』第二巻に書かれているとおり、カタリナは夫の狂王死後、女帝として即位した。彼女は(帝都が嫌いだったからもあるが)積極的にタムリエル中を旅し、属州との関係回復につとめた。そして、ブラックマーシュで客死してしまう。

タイタス・ミード2世も、客死する運命にある。

 

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アンカーの出し入れ口から潜入する。

 

f:id:speakeir:20180423173441j:plain船員も近衛兵も暗殺し、皇帝に近づく。

 

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甲板にも近衛兵が群がっている。甲板には玉座があり、航海時に皇帝はここに御するのであろう。

皇帝は軍事総司令官でもある。遠征航海時には、幕僚が周囲に居並び、本陣としての役割を担うのだろう。

 

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皇帝区画への入り口は固く封鎖されている。

副官や船長がマスターキーを持っている。

盗賊ギルドよろしく、一切の暗殺を行わずに皇帝のみを標的とする場合、彼らからマスターキーをすり取るほうが「盛り上がる」。

 

 

さて、帆船で「三本マスト」というのは中型から大型船になる。

大航海時代を支えたキャラック船は多いもので4本マストを備えていた。

マストの多さは航行速度を保証するが、同時に維持するための船員を確保しなければならない。つまり、遠洋航海を目的としている。

例えばコロンブスによる大西洋横断は、3隻90人という編成であった。1隻あたり30人で、これはすべて航海に必要な船員の数である(もちろん、最低限の守衛や艦隊幹部も含むが、大半は船員)。

カタリナ号はキャラック船より大きめに思われるので、ガレオン船に近いかもしれない。ソリチュード沖に停泊していることを考慮すれば、大半の船員や近衛兵は上陸していて(実際、マロ指揮官はソリチュード港で近衛兵を指揮していた)、このミッションで遭遇する船員や近衛兵は、船内待機組であろう。

 

このミッションで暗殺されることになるタイタス・ミード2世。

皇帝の暗殺というのは、日本人からすれば「タムリエル帝国の終焉」を意味するように思われがち。しかし、セプティム朝もミード朝も、ローマ皇帝をモチーフにしているから、皇帝が不在でも帝国は存続する。

ローマ帝国は、独裁国家を回避するために成立したローマ共和国の変質形であり、元老院の支持と支援を受ける「皇帝」が全権限を掌握して、市民からも支持・支援を受けるという前提で広大な領土を支配した。帝国は皇帝の私物ではなく、皇帝は常に帝国市民と元老院のご機嫌取りに腐心した。日本の天皇征夷大将軍とは違って、皇帝に「血縁」という要素は存在しない。

もちろん、セプティム朝はドラゴンファイアを灯すことができる「ドラゴンボーン」の要素を血縁として引き継いでいたという側面もあるが、これは反面、セプティム朝血統の正統性を補強する要素でしかなく、セプティム朝の皇帝は下半身ユルユルだったので、各地にセプティムの血縁者が乱立していた。つまり、皇帝を選出する権限は元老院と、元老院を支持する市民や軍隊に存した。

 

辛うじて血縁による相続を認められたセプティム朝と違い、ミード朝は実力主義で皇帝を名乗った経緯もあり、大戦の実質的敗北によって帝国内の求心力は極限にまで低下していた。もはや、ミード朝は元老院や市民の支持を受けうる要素を失っていた。

しかし、タイタス・ミード2世が無為無策であったとは思えない。実質的敗北の講和条約とはいえ、シロディールの平和はもたらされ、帝都は回復した。前王朝の立役者であるがミード朝にとっては縁もゆかりもないタロスへの崇拝を犠牲にすれば、すくなくともタムリエル中部から北部は平和になる。こうした判断からすれば、彼が白金協定を締結することは、メリットこそあれ、デメリットは極めて少ないのだ。

 

しかし、元老院は黙って許容しなかった。

ローマ帝国なら、元老院と軍隊が結託して皇帝を弑逆、あるいは引退に追い込み、新しい皇帝を選出する。TESの世界では、闇の一党の出番となる。

元老院が皇帝の引退(平和的な皇帝交代)を目指さなかった理由としては、タイタス・ミード2世自身が引退を拒絶していた点が挙げられるだろう。おそらく、彼は自分が引退すれば、帝国は本当に崩壊してしまうという思いが強かったのだろう。

 

皇帝が不在となるTES第4紀。しかし、これはタムリエル帝国にとって初めての「皇帝不在時代」ではない。新しい皇帝をどこから選ぶか。だれが名乗り出るか。次作の楽しみなところでもある。

 

 

 

SkyrimSaveData問題

SkyrimのSaveDataは非常に大きくなりがちです。

放置していると、数十GBとか余裕で発生します。

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SKSEを導入していると、ただのSaveデータにSKSEファイルが添付されますが、大した量じゃない。

ゲームのセーブデータがなんと9M。こんなんセーブするたびにHDDにデータを積み増しているようなもの。

 

しかし、いとおしい戦いの歴史。ある程度貯まると保存して、保管するように僕はしている。

 

Saveデータは

C:\Users\user名\Documents\My Games\Skyrim Special Edition\Saves

に保管されている。

Saveデータは三つに分けられている。

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ちょうどいいところがあったので、貼ってみた。

Autosaveは場面の入れ替わりでされるオートセーブ。

クイックセーブは、F5で保存するセーブデータ。

そして、普通のセーブデータ。このように、複雑に精密に保管されているのが、セーブデータの面倒さ。SKSEを導入していると、膨大な履歴を残したままプレイすることになり、一部では動作不良の原因になる。消してしまうと不安なことが多いので、別のHDDなどに保管しておくと安心。

 

とにかく、常日頃からSaveフォルダを軽くするよう心がけましょう。

 

久々のブログで書くことかよ。

ネタ・余暇なし

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闇の一党クエストをちまちま進めながら、コナヒリクの仮面を手に入れるためにノルド遺跡を探索したり、ダラダラスカイリム。

 

そもそも、休みが少ないので、長時間していると気づいたら「寝落ち」したりしています。

 

SKSE、SkyUIなどの記事が人気みたい。

でも、本家の更新もないしなあ。

Modも目新しいものが(個人的には)見出せない。

 

しかし、SkyrimSEって、きれいな風景が楽しめるよねえ。

闇の一党について

とても基本的なことだけれど、実はSkyrimではほとんど解説がなく、Oblivionプレイヤーしかよくわからない、シロディールの闇の一党について。

 

シロディール闇の一党の根拠地はブラヴィルとシェイディンハル。ブラヴィルは、帝都南東にある、スクーマ窟をいくつも抱える腐敗都市の象徴的なところだ。

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幸福の老女像という立像があり、これが「夜母」の墓所であり、聖地でもある。

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一方、シェイディンハルは帝都北東、モロウィンドとの国境にある町なので、Oblivion時代はダークエルフが伯爵として統治していた。

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ここに、闇の一党の聖地がある。

 

闇の一党には、5人からなる指導者が存在する。これをブラックハンドと呼ぶ。

闇の一党からの手紙にある、黒い掌紋は、これを意味する。

 

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ブラックハンドは1人の聞こえし者、4人の伝えし者からなる。 

ただ、前作とskyrimとではこの構成に微妙な違いがある。伝えし者は3人で、残り1人は守りし者、つまりシセロという解釈もある。

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依頼者が「黒き聖餐」を行ったとき、夜母はこれを悟り、聞こえし者に黒き聖餐の行われたことを伝える。聞こえし者はこの世の中に1人しか存在しないとされており、彼/彼女は暗殺を行わない。聞こえし者はシェイディンハルの聖地にこの依頼を伝える。

あるいは、伝えし者を介して、タムリエル各地の聖地指導者に伝える。

各聖地では、暗殺依頼を実行することになる。

 

ブラックハンドにはサイレンサーと呼ばれる、個別に配置された特殊暗殺者が所属しており、彼らはブラックハンドの命令だけを聞く。

 

第四紀スカイリムの聖地では、黒き聖餐を風聞という形で聞き、暗殺者を派遣した。しかし、これは極めて特殊な事例で、「シセロの日記」を読めばわかる通り、聞こえし者を失った闇の一党はたちまち混乱に陥り、機能不全に至った。おそらく、スカイリム以外の聖地はすべて機能不全に陥っていると思われる。

 

Oblivionプレイヤーは、まずブラックハンドの1人、ルシエン・ラシャンスにスカウトされ、シェイディンハルの聖地に拠点を定める。頭角を現す彼に、ルシエン・ラシャンスはある任務を与える。

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その後、プレイヤーはルシエン・ラシャンスのサイレンサーとして暗躍するが…という流れ。夜母との対面も待っている。

闇の一党クエスト 訪れることのない哀悼

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ブレトンの娘・ムイリからの依頼で、主人公はアライン・デュフォンの暗殺を請け負う。

ムイリは追加依頼として、ウィンドヘルムの有力者・シャッターシールド家の娘ニルシンの暗殺も依頼する。

 

ムイリはもともと、シャッターシールド家の娘たちと仲良く過ごすうち、シャッターシールド家の庇護下で育った。

双子の一人・フリガはウィンドヘルムを襲った連続殺人鬼によって殺されてしまう。

アライン・デュフォンはこの混乱を狙い、ムイリに接近し、シャッターシールド家に取り入ることに成功する。そして、家宝や財宝を搾取することに成功した。

怒り狂ったシャッターシールド家は、ムイリも追放した。

 

シャッターシールド家は他のクエストでも明らかなとおり、帝国派の貿易会社を、海賊を雇って妨害するような面もあり、必ずしも悲劇の主人公というわけではない。

にしても、このムイリという女性の欲求はなかなか、後味の悪いものだ。

Helgen Reborn 5

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衛兵が整ったところで、マーカスからヘルゲン復興の資材調達について、依頼が来る。

なんでも、ファルクリースの木材屋、ラインハルトが資材を一向に送ってこないらしい。

ファルクリースに出向くと、ラインハルトは闘技場ギャンブルですべての資金をすってしまったことが判明。ラインハルトから、プレイヤーが闘技場の闘士となり、ラインハルトが全財産を賭けることで資金を取り戻すこと、つまり八百長を求められる。

 

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薄暗い闘技場で数度勝利することで、ラインハルトは無事、資産を取り戻すことに成功する。

 

ヘルゲンに戻ったところで、プレイヤーは以前発覚した、サルモールによる奴隷売買の事実を確認するため、調査を依頼される。

 

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ここで、プレイヤーは奴隷売買にかかわるサルモール人物・エランディルと対面。マーカスが誘拐されたこと、ヴァルを連れて指定の場所に連れてくるよう求められる。

 

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サルモール監獄で対峙する、ヴァルとエランディル。ここで、いわばメインクエストは完結する。

 

しばらく時間を経過して、ヘルゲンは復興する。

 

全体を通して、やはり後味の悪さを感じざるを得ないModではありますが、やりごたえは十分かと思います。あと、声優さんの迫真の演技がすばらしい。

個人的には、サルモールの描き方がやはり「きつすぎる」ような気もするし、今後のオリジナルストーリーと乖離するような気もするけれど。

 

一度お試しくだされ。