闇の一党について
とても基本的なことだけれど、実はSkyrimではほとんど解説がなく、Oblivionプレイヤーしかよくわからない、シロディールの闇の一党について。
シロディール闇の一党の根拠地はブラヴィルとシェイディンハル。ブラヴィルは、帝都南東にある、スクーマ窟をいくつも抱える腐敗都市の象徴的なところだ。
幸福の老女像という立像があり、これが「夜母」の墓所であり、聖地でもある。
一方、シェイディンハルは帝都北東、モロウィンドとの国境にある町なので、Oblivion時代はダークエルフが伯爵として統治していた。
ここに、闇の一党の聖地がある。
闇の一党には、5人からなる指導者が存在する。これをブラックハンドと呼ぶ。
闇の一党からの手紙にある、黒い掌紋は、これを意味する。
ブラックハンドは1人の聞こえし者、4人の伝えし者からなる。
ただ、前作とskyrimとではこの構成に微妙な違いがある。伝えし者は3人で、残り1人は守りし者、つまりシセロという解釈もある。
依頼者が「黒き聖餐」を行ったとき、夜母はこれを悟り、聞こえし者に黒き聖餐の行われたことを伝える。聞こえし者はこの世の中に1人しか存在しないとされており、彼/彼女は暗殺を行わない。聞こえし者はシェイディンハルの聖地にこの依頼を伝える。
あるいは、伝えし者を介して、タムリエル各地の聖地指導者に伝える。
各聖地では、暗殺依頼を実行することになる。
ブラックハンドにはサイレンサーと呼ばれる、個別に配置された特殊暗殺者が所属しており、彼らはブラックハンドの命令だけを聞く。
第四紀スカイリムの聖地では、黒き聖餐を風聞という形で聞き、暗殺者を派遣した。しかし、これは極めて特殊な事例で、「シセロの日記」を読めばわかる通り、聞こえし者を失った闇の一党はたちまち混乱に陥り、機能不全に至った。おそらく、スカイリム以外の聖地はすべて機能不全に陥っていると思われる。
Oblivionプレイヤーは、まずブラックハンドの1人、ルシエン・ラシャンスにスカウトされ、シェイディンハルの聖地に拠点を定める。頭角を現す彼に、ルシエン・ラシャンスはある任務を与える。
その後、プレイヤーはルシエン・ラシャンスのサイレンサーとして暗躍するが…という流れ。夜母との対面も待っている。
闇の一党クエスト 訪れることのない哀悼
ブレトンの娘・ムイリからの依頼で、主人公はアライン・デュフォンの暗殺を請け負う。
ムイリは追加依頼として、ウィンドヘルムの有力者・シャッターシールド家の娘ニルシンの暗殺も依頼する。
ムイリはもともと、シャッターシールド家の娘たちと仲良く過ごすうち、シャッターシールド家の庇護下で育った。
双子の一人・フリガはウィンドヘルムを襲った連続殺人鬼によって殺されてしまう。
アライン・デュフォンはこの混乱を狙い、ムイリに接近し、シャッターシールド家に取り入ることに成功する。そして、家宝や財宝を搾取することに成功した。
怒り狂ったシャッターシールド家は、ムイリも追放した。
シャッターシールド家は他のクエストでも明らかなとおり、帝国派の貿易会社を、海賊を雇って妨害するような面もあり、必ずしも悲劇の主人公というわけではない。
にしても、このムイリという女性の欲求はなかなか、後味の悪いものだ。
Helgen Reborn 5
衛兵が整ったところで、マーカスからヘルゲン復興の資材調達について、依頼が来る。
なんでも、ファルクリースの木材屋、ラインハルトが資材を一向に送ってこないらしい。
ファルクリースに出向くと、ラインハルトは闘技場ギャンブルですべての資金をすってしまったことが判明。ラインハルトから、プレイヤーが闘技場の闘士となり、ラインハルトが全財産を賭けることで資金を取り戻すこと、つまり八百長を求められる。
薄暗い闘技場で数度勝利することで、ラインハルトは無事、資産を取り戻すことに成功する。
ヘルゲンに戻ったところで、プレイヤーは以前発覚した、サルモールによる奴隷売買の事実を確認するため、調査を依頼される。
ここで、プレイヤーは奴隷売買にかかわるサルモール人物・エランディルと対面。マーカスが誘拐されたこと、ヴァルを連れて指定の場所に連れてくるよう求められる。
サルモール監獄で対峙する、ヴァルとエランディル。ここで、いわばメインクエストは完結する。
しばらく時間を経過して、ヘルゲンは復興する。
全体を通して、やはり後味の悪さを感じざるを得ないModではありますが、やりごたえは十分かと思います。あと、声優さんの迫真の演技がすばらしい。
個人的には、サルモールの描き方がやはり「きつすぎる」ような気もするし、今後のオリジナルストーリーと乖離するような気もするけれど。
一度お試しくだされ。
Helgen Reborn 3
丸一日経過したら、マーカスに会いに行く。すると、ヴァルと話し合うように勧められる。後ろに立ってます。
ヴァルによれば、ヘルゲンから南、シロディール国境付近にあるサルモールの拠点に、コルストという男を潜入させたのだが、音信不通になってしまったという。おそらく、コルストは捕虜になってしまったのだろう、と。
帝国軍の元将校としての知識を生かして、ヴァルは捕虜移送を偽装するかたちで、コルストを救出することに決する。
サルモールの司令官は最初拒絶するが、最終的にはコルストの移送に同意する。
ただ、たいていの場合、ここで乱戦になる。
救出し、ヘルゲンに連れ帰ったコルストは、収容されている間に多くの民間人捕虜が収容されては移送されたことを証言する。サルモールはスカイリムで、タロス崇拝者を弾圧するという名目で、奴隷を確保し、転売しているのではないか、という疑念が生じる。
日本でも海外でも、中世社会で奴隷は主要交易物品だった。日本人も大量に買い付けられ、海外に売り飛ばされた。
戦乱の時代になると、戦争捕虜は金になった。もちろん、祖国に高く売り飛ばすのが主目的だが、滅亡した国家の人民や将兵は買い戻す存在が居ないので、結局奴隷として売り飛ばし、金にする。
たしかにそういう時代背景を考えれば、無理からぬことだけれど、サルモールが人身売買までしたというのはどうかなあ、と個人的には思う。
Helgen Reborn 2
ファルクリースで待つ、マーカス・ジャヌス。帝国軍の元将校で、大戦後は退役、コロールに貿易商社を建てて交易を生業としている。
シロディールとの国境の町・ヘルゲンに弟家族が住んでいたのだが、その行方を調査するためにスカイリム・ファルクリースを訪れていたのだが、本当の目的は別にあった。
廃墟となったヘルゲンに籠る、戦友・ヴァル(ヴァレリウス・タイベリアス・アルトリア)との連絡を頼むことになる。ヴァルは何らかの目的のため、帝国軍残党とともにヘルゲンに立て籠っているらしい。
ヘルゲンでは、山賊に扮したヴァルの部下たちに、ヴァルの亡き妻の指輪を見せる。
ヴァルは「今の自分の本当の姿を見れば、マーカスは諦めて去るだろう」と述べて、マーカスとの再会を認める。
ドヴァキンはマーカスを連れ、ヘルゲンを再訪。マーカスとヴァルに一日の猶予を与え、新しいクエストを受けることになる。
Helgen Reborn 1
Helgen Reborn導入の成否は、ゲームを立ち上げたときにわかる。
ゲームを立ち上げて暫くすると、
このModの優しいところは、導入成功のジャーナルが出るところ。
あと、導入時の注意点も、インベントリにはいる解説書でわかります。
ジャーナルに求められるまま、ホワイトランに向かうと、パッツィという人物が。
ちなみに、パッツィというのはモンティパイソンの映画で出てくる、戦闘になると逃げだす従者をモチーフにしているらしい。スラングで「カモ」の意味もあり、基本的にネタキャラ。
このModの元ネタともいえる、OblivionのMod、「Kvatch Rebuilt」も使者が訪れ、クヴァッチ再興を試みる衛兵隊長に会いに来るよう求める。導入は似てますね。
パッツィに求められるまま、墓場の街・ファルクリースに向かいましょう。